てんかん と 痙攣 の 違い。 てんかんの特徴・症状・治療 [脳・神経の病気] All About

てんかん発作の種類と薬物療法

てんかん と 痙攣 の 違い

アスクドクターズ監修医師 この記事の目安時間は6分です てんかんには、大きくわけて、原因で2種類、脳の異常の起きる部分で2種類に分けられ、それぞれの掛け合わせで、4種類にわかれます。 記事を読むうえで、注意をお願いいたします。 詳しくは、で解説しています。 例えば、脳の一部の領域に起こる発作(部分発作)では、以下のようなものがあります。 また、「体の一部あるいは全体が一瞬ピクンと動くミオクロニー発作」や、「突然、体の力が抜けてバタンと倒れる脱力発作」、あるいは「手足や口をもそもそと動かす自動症(じどうしょう)といわれる発作」などもあります。 てんかん発作は、どれくらいの頻度でおきる? てんかんは、発作を全く同じ形でくり返すことが特徴です。 人によっては、一生に1回だけの発作を生ずる場合がありますので、2回以上くり返す場合に、「てんかん」と診断することが一般的です。 発作をくり返す頻度(ひんど)は、多いものから少ないものまで、さまざまですが、一般に次のような基準で考えます。 (1)1日1回以上 (2)1週間に1回以上(週7回未満) (3)1カ月に1回以上(月4回未満) (4)1年に1回以上(1年2回未満) (5)数年間(2年より長い期間)起きていない (5)は、「2年から5年以上の発作消失後に、抗てんかん薬の減量を考慮することができる」と「てんかん治療ガイドライン2010」にもあるように、てんかんの寛解(発作の消失)に使われる基準の頻度です。 また、難治てんかんは、適切な薬を使って、2年以上治療しても、「発作が1年に1回以上の頻度でおこり、日常生活に支障をきたす状態」と定義されています。 社会的な「てんかんの障害認定基準」では、4つの発作分類の発生する「頻度」によって、重症度が1級から3級まで決められています。 使われ方として、以下のようになっています。 「1カ月に1回以上」の発作は、ある程度、てんかんの重症度を判断する基準の頻度になっているようです。 重積発作とはどんなもの? てんかん重積発作(重積状態)とは、「発作がある程度の長さ以上続くか、または、短い発作の場合でもくり返し起こって、その間の意識の回復がないもの」と定義されています。 発作の持続時間に関しては、これまでは30分間以上とされていましたが、理由は、動物実験のデータから、てんかんの異常な電気の状態が30分から45分以上続くと、脳に損傷が起きることからでした。 ただ、最近の考え方では、「5分から10分間以上発作が続く場合は、てんかん重積状態と判断して治療を開始することが勧められる」となっています。 大部分は、けいれんを主な症状とした重積状態であるため、治療は主に抗けいれん作用をもつ「ジアゼパム(第1選択薬、最優先で選択されるもの)」、「フェニトイン(第2選択薬)」が投与されます。 ジアゼパム(向精神薬ベンゾジアゼピンの1つ)は、76%の発作を抑えるとされますが、抑制効果の持続が短いため、すぐに効果の持続時間が長いフェニトインを投与することになっています。 難治の重積状態とは? 「ジアゼパム」と「フェニトイン」で抑制されないものは、「難治てんかん重積状態」と定義されています。 てんかん重積状態は、およそ3分の1が、難治性になるといわれています。 難治てんかん重積状態では、脳に不可逆的(元に戻らない)な損傷を起こす前に、できるだけ早く、発作が起きてから約30分までに、全身麻酔による治療(全身麻酔療法)に移る必要があるとされています。 全身麻酔薬により、脳の電気的活動を十分に小さくし、発作を抑え込もうとするものです。 治療には、人工呼吸が必要になりますし、並行して脳波がモニターされることになります。 全身麻酔治療のゴールは、見た目に発作が抑制されるだけでなく、脳波上のてんかん異常放電を消失させることも必要だからです。 大発作とは? てんかんの大発作とは、けいれんを伴う発作で、正式には「強直間代発作(きょうちょくかんたいほっさ)」といいます。 てんかん発作の中で最も良く知られていて、古くから「大発作「」と呼ばれてきました。 突然、意識を失い、全身が硬くなり、細かなけいれんが左右対称に10秒から20秒くらい続きます(強直期)。 手と足は強く突っ張り、身体はのけぞり気味になります。 その後、細かなけいれんから次第にリズミカルな動きになり、30秒から60秒くらい続きます(間代期)。 強直期には呼吸は止まっていますが、間代期に入ると、はじめは浅い呼吸をしていますが、じょじょに深い呼吸になるにつれて、口の中の唾液を同時に吹き出してきます。 また尿や便をもらすこともあります。 その後、多くの患者さんは眠りに移りますが、もうろうとした状態となることもあります。 なお、脳の一部にしか以上に起きない部分発作の中には、「2次性全般化」と呼ばれる現象もあります。 脳の位置部から始まった部分的な異常放電(部分発作)が、急速に脳全体に拡がるというもので、結果的には大発作と同じ型の発作となります。 小発作とは? 「小発作」という用語は、元々、大発作に対応する概念として使われていたため、広い範囲の小さな発作が含まれていましたが、現在では混乱を避けるため、 純粋な小発作は「欠伸発作(けっしんほっさ)」のことを指しています。 発作の特徴は、「突然始まり、それまで行っていた動作は中断し、呆然とし、時に両眼球は上転(上を向く)する」、「話をしている途中であれば、発語が緩徐(ゆるやかなこと)になるか中断する」、「歩いていると立ち止まってしまう」、「食事している途中であれば食べ物が口まで行く途中で止まってしまう」、「話しかけられても一般には反応しない」、「時に話しかけると発作が中断されて終わることもある」、といったものです。 欠神発作の持続時間は数秒から30秒続きますが、発作の始まりと同様、発作の終わりも速やかに訪れます。 【てんかん関連の他の記事】 【定義、原因、予防、疑問】 【発作症状】 【発作以外の症状】 【診断、治療】 てんかんの発作の種類や頻度についてご紹介しました。 自身や近いが「てんかんかもしれない」と不安を感じている方や、疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?「病院に行くまでもない」と考えるような、ささいなことでも結構ですので、活用してください。

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医師、看護師さんに質問です。けいれん発作とてんかん発作の違いを教えて下さい...

てんかん と 痙攣 の 違い

判別のポイント 「てんかん」との違いを見極めるポイントとしては、発熱の有無です。 熱性けいれんの場合は、風邪などで高熱が出たときに発症しますが、「てんかん」は熱のないときに、繰り返し発作が起こります。 また、病院での検査で、特有の脳波異常が認められることも「てんかん」の特徴と言えます。 失神 失神は、脳に血液が十分に流れていかないため、一時的に意識を消失する発作です。 血液のほかにも、酸素やブドウ糖が不足していると起こります。 起立性低血圧や頭痛、強い驚き、恐怖などによって引き起こされます。 また、立っているときに、急に目の前が暗くなり、 めまいや吐き気などが見られ、顔面が蒼白になり意識消失して倒れるといった症状は、10~20代の若い世代に多いです。 これは「血管迷走神経反射性失神」と言い、何か強い痛みや精神的ショック・ストレスなどが原因で、自律神経のバランスが崩れることによって起こります。 失神の多くは、1~3分程度で回復します。 ただ、失神している時間が長かったり、短い期間で何度も症状が出るときは、病院を受診し、きちんと検査を受けましょう。 判別のポイント 「てんかん」を起こしたときも、意識を失って倒れることがあります。 ですが、一般的には、発作が起きる前にこれと言った前ぶれが見られません。 失神の場合、意識を失う前にめまいや吐き気以外に、動悸や冷や汗、倦怠感といった症状が現れることもあります。 なので、症状をしっかりと見ていれば、「てんかん」との判別は簡単にできます。 心因性非てんかん発作 一般的に「てんかん」は、原因が分からないものと、脳外傷などが原因となるものに分けられています。 ですが、もう1つ、精神的な問題が原因となって「てんかん」のような発作が起きることがあります。 これを「心因性非てんかん(性)発作」と言います。 極度の不安や精神的ストレスが発作を誘発し、元々「てんかん」を持っている人に発症するものを「偽発作(または擬似発作)」と呼びます。 長期間「てんかん」を患っている人に多く見られ、併せて転換性障害(精神的疾患の一種)を持っている人によく見られるとされています。

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痙攣のメカニズムと看護ケア

てんかん と 痙攣 の 違い

単純部分発作 意識がはっきりしているため、発作中どんな症状が出たかも覚えています。 発作時間も短く、単純部分発作が時折、起こる程度であれば生活に問題ないです。 症状: ・片方の手足や顔がつっぱる、ぴくぴくする、痺れが出る ・幻視、幻聴 ・突然の感情の変化(怖い、寂しい、懐かしいなど) ・上腹部の違和感、吐き気 複雑部分発作 意識障害をきたし、発作中の記憶はありません。 これが、単純・複雑部分発作の1番大きな違いになります。 大人のてんかん発作で最も頻度が高い発作で 1~3分持続します。 症状: ・ぼっーとし、動作を止めて呼びかけに反応がなくなる ・手足をもぞもぞ、口をもぐもぐする、うろうろ歩くなど意味のない動作が出る ・全身をばたばたさせる、自転車をこぐような動きなど 脳のどの部分が興奮するかによって症状が異なります。 意識障害が特徴で、危険な証拠です。 二次性全般化発作 単純・複雑部分発作から、電気的興奮が 脳全体へ広がって、全身にけいれん症状が表れます。 症状: 意識をなくし、手足を突っ張らせた後、がくがくと全身性のけいれんが起こる 発作の後半が次に説明する強直間代性発作とよく似ています。 てんかん発作の全般発作について (参照元: 強直間代性発作 一般的なてんかん発作です。 症状: ・叫び声・うめき声 ・手足を硬く伸ばして、全身が硬くなる(強直性) ・手足を一定のリズムで大きく動かす(間代性) 発作中は全身に力を入れるため食いしばる傾向にあり、舌 の損傷や呼吸停止に注意が必要です。 痙攣時間は1分程度。 発作終了後は、そのまま寝てしまったり、意識がもうろうとし失禁することがあります。 30分以内に意識は回復しますが、頭痛、筋肉痛、嘔気を生じることがあります。 欠神発作 小児期に発症することが大半で、成人期以降の発症は稀です。 症状: ・突然動作が停止する ・会話中にぼーっとし、反応がなくなるなど 発作時間は10~20秒と短いので、周囲からは「上の空」だっただけで病気と思わないでしょう。 欠神発作が続く場合は注意散漫などと勘違いされることもあります。 ミオクロニー発作 症状: ・突然手足がぴくっと動く ・単発で起こることや、手足のぴくつきから全身性の発作へ続くこともあります。 症状が出やすい時間は寝起きです。 症状は本当に一瞬なので意識障害があるかも判断できません。 脱力発作 症状: ・突然力が入らなくなり、頭ががくんとしたり時には無防備に倒れるなど。 発作時間は数秒以内と短いですが、突然起こるので頭部を強打する可能性があり危険です。 てんかん発作の検査と診断 最重要:問診と脳波 脳の異常な電気信号が原因でてんかん発作を生じるため脳波は必須です。 1回の脳波検査でてんかん波を認めるのは約半数と言われているので繰り返しする必要があります。 また、睡眠中にてんかん波は増加する傾向にあるので、覚醒時と睡眠時の2度測定します。 (長時間ビデオ脳波検査)と言って長時間モニタリングする検査もありますが、てんかん専門病院でしか実施されておらず、もちろん救急現場でもしません。 画像診断:CT・MRI 症候性てんかんの場合、脳疾患が隠れている可能性があるため画像診断で原因検索をします。 PETやSPECTもありますが、救急現場ではしません。 てんかん発作の治療 薬物療法と外科療法があります。 一般的な治療は内服ですが、難治性てんかんの場合、電気治療など外科的な処置を行う場合もあります。 救急現場では抗てんかん薬の投与しか対応できません。 内服治療 抗てんかん薬の内服・投与前(決められた時間)に血中濃度を測定します!私の病院では7時測定と決まっていました。 薬を飲んでいない時間にどれだけ身体の中に残っているかを調べるためです。 血中濃度を確認しながら、薬の量を調整するので重要です。 よく使われる抗てんかん薬と副作用 抗てんかん薬 副作用 フェニトイン 歯肉増殖 カルパマゼピン 白血球減少 フェノバルビタール (小児)多動・かんしゃく・興奮 ゾニサミド 体温上昇 パルプロ酸ナトリウム 高アンモニア血症 エトスクシミド 嘔気・嘔吐 ベンゾジアゼピン系 呼吸抑制 ガバペンチン 体重増加 トピラマート 腎結石 ラモトリギン アレルギー性皮膚炎 レぺチラセタム 気分変動 一般的な抗てんかん薬です。 副作用の頻度は低いので、あまり気にしなくて大丈夫です。 患者さんが自己中断すると、血中濃度が低下し、てんかん発作を発症する可能性があります。 特に認知機能が低下している患者さんに多いです。 救急看護の現場 救急外来 てんかん発作が続き、痙攣重積で搬送されることが多いです。 救急車内で痙攣が止まっている場合、繰り返している場合など様々ですが、まずは呼吸確保です。 酸素投与開始、呼吸抑制を認めている場合は挿管します。 抗けいれん薬を投与し、けいれんを止めることに専念します。 痙攣が落ち着いてから、原因検索として頭部CTと胸部XPへ。 頭部CTでけいれんの原因となる疾患の有無を評価します。 脳疾患が分かった場合、状態安定後、MRIを検討する場合があります。 胸部XPは繰り返しの痙攣によって嘔吐・唾液による誤嚥の可能性があり肺炎を評価するために必要です。 【確認事項】 ・発作持続時間 ・どこから発作が始まったか ・痙攣時の様子 ・既往歴、内服情報 ・瞳孔所見 救急部ICU 人工呼吸器の管理が必要な患者が入院対象となります。 24時間鎮静剤を投与することが通常のため、些細な痙攣には気づきにくくなっていますのでモニター変化や動きに注意が必要です。 てんかんによる痙攣重責の場合k、抗てんかん薬の血中濃度が回復すれば痙攣はおさまり、抜管できます。 ICUでは安全確保と痙攣の早期発見・対処が必要です。 救急病棟 挿管管理が不要だが、痙攣が続く可能性がある人が入院対象となります。 てんかんの既往がある人は前駆症状を把握していることが多いので、必ず確認し前駆症状を認めたらすぐにナースコールを押すよう説明しましょう。 また、いつ痙攣が起こるか分からないので酸素投与、ジャクソンリース、吸引の準備は必要です。

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