新型 コロナ ウイルス なぜ 発生。 そもそもなぜ中国・武漢は「新型コロナの発生地」になったのか?(青山 潤三)

新型コロナウイルスもSARSのようにいずれ消滅するのか

新型 コロナ ウイルス なぜ 発生

新型コロナウイルス「COVID-19」(コビッド)は、武漢の海鮮市場で売られていた食材から人に感染し、更に人から人へと感染拡大したと考えられています。 しかし、なぜ、そのようなウイルスが突然現れたのか? 中国では野生動物の内臓などの生食が日常的とは言え、武漢の華南海鮮市場にて、突然、未知のウイルスが現れたとはとても考えられません。 病原体はどこで発生して、どこから運ばれてきたのか?、そもそも、食材として飼育されていた動物に宿っていたのか? あくまで可能性の話ですが、パンデミックになった要因として、探ってみたいと存じます。 なお、記載している内容は、報道されているものなどより抽出したものです。 全部が正しいとは考えないでください。 可能性としての話ですので、信じてデマなどとして流さないようにお願い申し上げます。 目次 Contents• 武漢NBLから流出? 武漢市の中心から直線距離で15キロほどの場所には、中国科学院の機関である武漢国家生物安全実験室(National Biosafety Laboratory, Wuhan)があります。 この武漢NBLは2018年1月から本格的に運用開始となった最高レベル「BSL-4実験室」を備えているウイルス研究機関で、エボラ出血熱のウイルスを含む自然免疫原性ウイルスや、その他新たに発見されたウイルスの研究を日々行っています。 建設を請け負ったのは、人民解放軍に近い建設業者でもあったことから、新しいウイルスを開発し、生物兵器 バイオ兵器 に転用する研究が行われるとの疑いは、建設当初からありました。 その武漢NBLの職員が、誤って新型コロナウイルスと接触感染し、華南海鮮市場を訪れたとも考えられます。 また、動物実験を行い、その死亡した動物を業者に処分依頼するも、業者は動物実験したという事実も知らされておらず、食材として横流しし、海鮮市場に持ち込まれた可能性も考えられているようです。 華南海鮮市場は「海鮮」と言う名称ではありますが、海の幸以外に、ハクビシン、タケネズミ 竹鼠 、アナグマ、蛇、ロバ、羊、豚、ラクダ、キツネなどの動物も販売していました。 もし、中国が生物兵器を人体実験として故意に伝染させたのであれば、自国の経済がマヒするような事態を避けるため、細菌は他国にばらまくでしょうから、故意に意図したとは考えにくいです。 そのため、武漢NBLからだと仮定しても、間違って、このようなことになってしまったものと推測します。 ちなみに、BSL-4の生物安全実験室は、中国だけではなく世界24ヵ国に合計59ヵ所以上あることを付け加えさせて頂きます。 日本では、今回の新型ウイルスの検査機関になっている、東京都武蔵村山市の「国立感染症研究所」がBSL-4です。 他にも、筑波の理研筑波研究所もBSL-4の設備を有していますが、筑波での運用はBSL-3までになっています。 また、長崎大学感染症共同研究拠点が建設中 2021年完成予定 です。 スパイがウイルスを密輸 何度も申し上げますが、仮設に基づくもので、確証がある訳ではないことをご確認申し上げます。 カナダでは、華為技術(ファーウェイ)の副会長・孟晩舟が、対イラン経済制裁違反の容疑で逮捕されています。 そのカナダでは、別件で、邱香果(Dr. Xiangguo Qiu)とその夫で研究者の成克定(Keding Chang)、更に中国人留学生1名が、王立カナダ騎馬警察(カナダの国家警察)によって逮捕されています。 邱香果と言う女性はカナダの国立微生物研究所の責任者で、エボラ出血熱の治療薬であるZMappを開発したメンバーでもあります。 しかし、度々武漢NBLを訪問しており、ウイルスの研究者である夫の成克定を手助けしていたようで、致死率の高いウイルスや病原体などを中国へ密輸していた疑いもあるようです。 もちろん、可能性の話ですが、カナダからウイルスを中国に密輸したとも考えられているようです。 また、インドでは、2019-nCoVウイルスにほかのウイルス由来のアミノ酸配列が人工的に移植されていることを発見したとの報道もあります。 ただし、それが新型ウイルス2019-nCoV(新型コロナウイルス)だったという証拠は、今のところありません。 SARSの時は? 2002年11月に中国で発生した「SARS」 サーズ 重症急性呼吸器症候群(severe acute respiratory syndrome)のときには、2年後中国政府の衛生部は、ウイルスの流出源の調査結果として下記のように発表しています。 学生が規則違反をし、SARSウイルスを実験室から流出したことが原因だった・・。 今後の対策 今回、習近平の大号令で、武漢が封鎖されたりしましたが、トップがいちいち判断しないと、何も対策が始まらない中国社会は、問題かと存じます。 習近平も、軍事・経済・衛生など、10億人以上の国民や上がってくる情報すべてに対して、日々、対処するのは無理な訳でして、今の制度では、当然、後手後手となるでしょう。 権力が集中しすぎており、官僚は、習近平が言う事はやるけど、自発的に行う事はないと言えます。 このように上司に相談することが、何度も続き、最後に、情報が上がったのが習近平と言う事ですが、その時には、最初の発生からすでに何週間も経過していたと考えられます。 今回、SARSのときと、感染の始まりが似ています。 SARSのときは、広東省の生鮮市場が起源でした。 新型ウイルスの拡大を克服できたとしても、何も対策を講じなければ、また、何年後かに同じような未知の病原体が発生する可能性があります。 まずは、中国で、日常的に野生動物の内臓などの生食が行われているのを、法律で規制するなど、是正する必要性があると考えます。 また、公衆衛生的に、トイレや下水設備など、中国の生活環境の改善も必要かと考えますが、設備の改善には何年もかかりますので、やはり、病原体になりうる動物の食べ方を規制するのか、一番、早く効果もあるでしょう。 新型ウイルスではありませんが、日本でも、2011年4月に富山県の焼き肉店が出した「レバ刺し」で死者5名を出し、食品衛生法が改正されて、牛の生レバーを食べることが禁止なりました。 中国において、このような規制が必要なのではと存じます。 そうしないと、また同じような事が発生するのではと危惧してなりません。 日本の対応 例えば、検査を比較的積極的に行っている神奈川県相模原市では、2020年3月6日までに、延べ632人検査を行い、陽性は21名となっています。 この632名は、主に濃厚接触が考えられる人が中心ですが、検査結果としては、罹患者は僅か3. そもそも、1日に検査できる数に限りがあります。 韓国・中国などは過去にサーズが蔓延したこともあり、もともと日本よりも検査体制が整っています。 新型コロナウイルスの検査を拡大させれば、他の感染症の検査が縮小され、他の病気の患者さんにも影響が出かねません。 機械の精度が悪いのではなく、もともと、新型コロナウイルスは、ごく微量なので、検査する検体の取り方を念入りに行わないと、正確性に問題が生じやすい 仮に、検査を希望する人を全員検査したとして、陽性だとわかったしても、半数以上は、症状もなく、軽症の場合でも「自宅療養」してねと言う事になります。 隔離病床など、医療設備には限りがあり、入院患者は、新型コロナ以外にも、たくさんいますのでね。 よって、入院する場合は、重傷化した人に限定しないと、医療が崩壊し、助かる命も、助からなくなります。 実際問題、韓国では検査をたくさん行った結果、病院はパンク状態です。 そもそも、病気でもないのに、病院に行けば、そこで感染してしまう危険も非常に高い訳です。 最初は陰性だったのに、あとから陽性になったなどですね。 そのため、現実的なのは、感染しても無症状の人もいるので、不要な外出はしない、人混みは避ける。 そして、感染が疑われる濃厚接触者を検査して、更に重症者に絞って入院・治療する方法が、一番、たくさんの命を救える方法となります。 このような対応をしつつ、治療薬が登場するまで、時間を稼ぐと言うのが、日本の対策方法と言えるでしょう。 2020年3月に入って、中国外務省の報道官がツイッター上に「感染症はアメリカ軍が武漢に持ち込んだ可能性がある」と書き込んでいました。 耳を疑う話です。 ちなみに、アメリカでは「武漢ウイルス」という呼称が定着しています。

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COVID

新型 コロナ ウイルス なぜ 発生

2019 年末に初めて確認された新型コロナウイルスの感染者が、増加の一途をたどっています。 医学が発達し、衛生面でも格段に向上した現代社会でなぜ、これほどまでに拡大するのでしょうか。 『感染症の世界史』の著者、石弘之さんに緊急でお話をうかがいました。 東京オリンピックは開催できるのか? 経済への影響は?『感染症の世界史』著者、石弘之さんインタビュー(20. 医師、木村知さんインタビュー「検査結果は絶対ではありません。 体調が悪ければまず休むことを徹底してほしい」(20. 新型コロナウイルスのニュースが増えていますが、石さんと感染症のかかわりは深いものがあります。 『感染症の世界史』のあとがきを読んだときの衝撃は忘れられません。 人間ドックで書類をわたされて、検診の前にさまざまな質問の回答を記入せよという。 面倒な書類なのでいい加減に欄を埋めて提出したら、若い看護師さんから「既往歴をしっかり記入してください」とたしなめられた。 しかたがないので「マラリア四回、コレラ、デング熱、アメーバ赤痢(せきり)、リーシマニア症、ダニ発疹熱各一回、原因不明の高熱と下痢数回……」と記入して提出したら、「忙しいんですからふざけないでください」と、また叱られた。 (『感染症の世界史』のあとがきより) 石:ははは。 アフリカやアマゾン、中国、ボルネオ島などで長く働いていたので、さまざまな熱帯病や感染症の洗礼を受けました。 私はもともと環境が専門です。 「なぜ環境史研究者が感染症の本を書いたの?」と聞かれることがよくありますが、感染症は環境の変化から流行するというのが持論です。 西アフリカのエボラ出血熱の大流行は熱帯林の破壊が原因であり、マラリアやデング熱などの熱帯病は温暖化で広がっています。 今回の新型コロナウイルスに関していえば、人間がこれほどの過密社会をつくらなければ、彼らも流行を広げられなかったでしょうね。 石:感染症は、動物の体内にいたウイルスが一番初めにうつった「ゼロ号患者」から家族や職場や医師などの周辺者、さらに通勤電車や病院内などでの偶発的な感染者を経て、市中感染、アウトブレイク(感染爆発)へと発展していきます。 今は市中感染がはじまった段階ではないでしょうか( 2 月中旬)。 ということは、無症状の感染者やインフルエンザなどと混同された人が、感染を広げている可能性は高いと思います。 石:コロナウイルスはごくありふれたウイルスです。 風邪の原因ウイルスは数種類ありますが、私たちが日常的にかかる風邪の 10 ~ 15 %は、コロナウイルスによって引き起こされています。 コロナウイルスが最初に発見されたのは 60 年ほど前のことです。 風邪の患者の鼻から見つかりました。 ただコロナウイルスの歴史は非常に長く、遺伝子の変異から先祖を探ると、共通祖先は紀元前 8000 年ごろに出現していたようです。 以来、姿を変えてコウモリや鳥などさまざまな動物の体に潜りこんで、子孫を残してきました。 石:コロナウイルスの仲間による感染症は、ヒトに感染してカゼの症状を引き起こす 4 種類と、新型コロナウイルスのように動物を経由して重症肺炎の原因になる 2 種類の計 6 種が知られています。 感染者を死に至らしめる可能性のあるコロナウイルスはこれまでに 3 回出現し、パンデミック(世界的流行)引き起こしています。 最初は 2003 年のSARS(重症急性呼吸器症候群)、次が 2012 年のMERS(中東呼吸器症候群)、そして今回です。 ウイルスが世代交代を繰り返しているうちに、突然変異が蓄積して重篤な症状を起こすように変異したのでしょう。 人間の社会の変化のすきをついて侵入してくる病原体は、それぞれ異なった場所や時期に根を下ろし、その後は人間同士の接触を通じて新たな地域に広がっていく。 もしかしたら、第二、第三のSARSや西ナイル熱がすでに忍び寄って、人に侵入しようと変異を繰り返しているかもしれない。 (『感染症の世界史』より) 石:ウイルスの唯一の目的は「子孫を残すこと」につきます。 地上最強の地位に上り詰めた人類にとって、唯一の天敵が病原性の微生物です。 約 20 万年前にアフリカで誕生した私たちの祖先は、数多くの病原体と戦いながら地球のすみずみに広がっていきましたが、とくにウイルスは強敵でした。 知られないままに、多くの地域集団が全滅させられたことでしょう。 人類の歴史は 20 万年ですが、微生物は 40 億年を生き抜いてきた強者です。 石:これまで 1勝 9 敗ぐらいでヒト側の負けが込んでいるのですよ。 勝ったのは 1977 年以来発病者が出ていない天然痘と、ほぼ根絶寸前まで追い込んだポリオぐらいでしょう。 たとえば、1918 ~ 19 年の「スペインかぜ」の世界的流行では 3000 万~ 4000 万人が亡くなりました。 近年の再検討では、8000 万人以上ともいわれています。 html )、とくに第 1 次世界大戦の戦場になった欧州の流行は激烈をきわめ、大戦の終結が早まったほどです。 その後も、1957 年の「アジアかぜ」、1968 ~ 69 年の「香港かぜ」、どちらも 100 万人以上が亡くなっています。 アメリカでは現在、インフルエンザが大流行していて、アメリカ疾病対策センターは、少なく見積もっても 2600 万人が感染し、死者は少なくとも 1 万 4000 人と発表しています。 ( 2 月 19 日CNNニュース)。 日本でもインフルエンザで、毎年、数千人が命を落としていますし、はしかや風しんの流行も止められません。 石:ヒトと微生物の戦いは、まさに「軍拡競争」です。 ヒト側がワクチン、新薬などを繰り出せばウイルス側は変幻自在に変異して、せっかく獲得したヒトの免疫をかいくぐり、薬剤に耐性をもつウイルスで攻めてきます。 現在、世界中でウイルスの検査法の開発やワクチンづくりが行われていますが、できあがったころには、ウイルスの方はさらに進化して、ワクチンが効かなくなっているかもしれません。 石:ヒトと微生物の戦いは未来永劫つづくものだということは、『感染症の世界史』をお読みいただければ、その理由がわかると思います。 私たちは、過去に繰り返されてきた感染症の大流行から生き残った「幸運な先祖」をもつ子孫であり、その上、上下水道の整備、医学の発達、医療施設や制度の普及、栄養の向上など、さまざまな対抗手段によって感染症と戦ってきました。 それでも感染症がなくなることはありません。 私たちが忘れていたのは、ウイルスも 40 億年前からずっと途切れずにつづいてきた「幸運な先祖」の子孫ということです。 しぶとく生き残ってきたヤツらなのです。 石:多くのウイルスは、野生動物、家畜、そして人の体の中に潜んでいます。 たとえばオオコウモリからは 58 種類のウイルスが発見されていて、「病原体製造器」といわれています。 全体の数は明らかになっていませんが、既知の脊椎動物 6 万 2000 種がこれぐらいのウイルスをもっていると仮定すると、少なくとも 360 万種ものウイルスがいることになります。 ウイルスは、ありとあらゆる生き物に入り込んでいます。 近年、ほかのウイルスに感染するウイルスも見つかっています。 むろん、人間に悪さをするのはごく一部ですが。 石:キクガシラコウモリが持っていたウイルスの疑いが強いです。 このコウモリは日本にも生息しています。 それがほかの動物を経由して人に感染しました。 ゲッシ類、タヌキ、ヘビ、アカゲザル、犬猫などからも同じウイルスが分離されており、仲介役はまだわかりません。 ご著書の中では、今後の感染症について次のように警告していました。 春節で多くの人が移動することにも言及しています。 今後の人類と感染症の戦いを予想する上で、もっとも激戦が予想されるのがお隣の中国と、人類発祥地で多くの感染症の生まれ故郷でもあるアフリカであろう。 いずれも公衆衛生上の深刻な問題を抱えている。 とくに、中国はこれまでも、何度となく世界を巻き込んだパンデミックの震源地になってきた。 (『感染症の世界史』より) 石:中国では生きた野生動物を買って食べる、という食文化があります。 先ほど申し上げたように、動物の中には膨大な未知のウイルスがいます。 私も中国に滞在していたときにこんな経験があります。 広州の地方のレストランに一人で入ったのですが、メニューがなく、まごまごしていると、お店の人がキッチンに連れて行ってくれました。 好きな食材を選べと、手真似でいうのです。 そこはまるでペットショップさながらに、タヌキやハクビシン、ヘビやカメ、クジャクなど、さまざまな動物が小さな檻に入れられて並んでいました。 なんとかバケツのなかの魚を見つけて、難を逃れました。 大きな町の市場に行けば、おどろくほど多くの野生生物が売られています。 各地の野生動物の市場は次々に閉鎖されたそうです( 2 月 17 日朝日新聞)。 石:トップダウンですから動きは速いですね。 とはいえ、額面通りには受け取れません。 中国には、「上に政策あれば、下に対策あり」という言葉があります。 お上が厳しく締め付けても、人々はしたたかに対策を立てているという意味です。 日本の捕鯨も世界からさんざん非難されましたが、「わかりました、やめます」とはならず、逆に 2019 年 6 月に国際捕鯨員会から脱退してしまいました。 韓国も国際的な批判を浴びた犬肉料理があり、レストランは減ったようですが、なくなってはいません。 石:私たちの国の近くにまったく違う食文化をもった国があるということを、認識しなくてはならないでしょう。 衛生意識を高めることが必要なのは事実ですが、非難するだけでは解決しません。 石:感染症には差別の問題がつきまといます。 このときには、ユダヤ人が病気を起こしたというデマが流れて、各地でユダヤ人が虐殺されまました。 1918 年のスペインかぜのときも、世界中で感染者に対するひどい差別が起きました。 アメリカでは、自警団が町を封鎖して銃撃戦までありました。 日本でもハンセン病患者を隔離する法律、「らい予防法」が 1996 年まで放置されていたことを思い出してください。 これは国家主導の差別といえます。 今回の新型コロナウイルスのことでいえば、私の家族が現在、ヨーロッパで働いているのですが、中国人と間違えられた日本人が、道を歩いていて水をかけられたり、いいがかりをつけられるといった不愉快な事件がすでに起きているそうです。 感染力の強い感染症はだれでも怖いです。 過剰反応を起こして偏見や差別をばらまいたり、愉快犯的に怪情報を流す人が出てくるのは避けられません。 政府は「理性的に行動を」と訴えていますが、ダイヤモンド・プリンセス号の対応のように、対策はふらついて後手後手に回っています。 これでは疑心暗鬼に拍車をかけてしまいます。 さらに今はSNSがあります。 これは便利な反面、デマを流す凶器ともいえます。 周りをたしなめ、無責任な情報が来たら自分の段階でシャットアウトすることが最低限のモラルでしょう。 ウイルスの戦いはどんな展開になるのでしょうか。 石:微生物にとってヒトの体内は温度が一定で、栄養分も豊富な恵まれ環境です。 彼らはここから追い出されたくないでしょう。 両者の関係は次の 4 つのいずれかの結末に落ち着くと考えます。 新型コロナウイルスはどうやって収束していくと考えますか。 石:今回のウイルスの致死率は数%ほどと見られています。 大流行を引き起こしたほかの感染症に比べれば毒性は低めです。 ただ低いだけに、感染力は強力です。 感染しても発症せず、本人が気づかないまま広げていることも考えられます。 今後ですが、ウイルスにかかった人は体内に免疫ができますから、免疫を持った人が増えれば、感染のスピードは弱まると予想されています。 参考になりそうなのが、遺伝子を 80 %共有するSARSの先例です。 2002 年 11 月 16 日の中国の症例に始まり、台湾の症例を最後に 2003 年 7 月 5 日にWHOが終息宣言しました。 流行期間は約 170 日間でした。 専門家の間では、夏前にはピークを迎え、徐々に落ち着くのでは、という期待があります。 オリンピックまでには何とかしてほしい、というのが多くの国民の願いでしょうか。 石:さまざまな製薬会社がワクチンの開発に着手したようですが、そう簡単ではないでしょう。 WHOのテドロス事務局長は、2 月 11 日、ワクチン開発には 18 か月を要すると見通しを発表しています。 石:感染症の拡大パターンについては、さまざまなシミュレーションが行われてきました。 2 つの予測を紹介しましょう。 新型インフルエンザ流行のときに、国立感染症研究所がつくった感染拡大のシミュレーションがありますが、これには背筋が寒くなりました。 ある男性が新型インフルエンザにかかって電車で出社すると、4 日後には 30 人だった感染者が 6 日後には 700 人、10 日後には 12 万人に広がるという結果でした。 むろん、コロナウイルスがこうなるとは限りませんが。 もう一つ、「スモール・ワールド現象」といわれる数学的なシミュレーションがあります。 小説の題材になり、TV番組でも取り上げられました。 米国の心理学者ミルグラム教授が、米国中部のネブラスカ州の住人 160 人を無作為に選び、東海岸の特定の人物に知り合いを伝って手紙を受け渡せるか、という実験をしました。 その結果、わずか 6 人が介在すれば、まったく知らない人にまで届くことができました。 各国の同様の実験でも同じような結果でした。 つまり「人類は 6 人が仲立ちすればすべて知人」ということです。 手紙をウイルスに置き換えてみてください。 容易ならざる事態であることは理解いただけるでしょう。

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新型コロナウイルスはなぜ発生し、パンデミックを起こしたのか。|LPD|note

新型 コロナ ウイルス なぜ 発生

世界のあり方を一変させてしまったコロナ・パンデミック。 大変な思いをなさった方も多いと思います。 命や健康へはもちろん、経済への影響も日増しに大きくなっています。 日本では5月14日に39県で非常事態宣言が解除され次第に収束に向かっているように見えますが、まだ気を緩めるのは尚早です。 そもそもパンデミックの影響は世界的にまだかなり長引きそうですし、日常のライフスタイルやビジネス慣行も大きく変わらざるを得ないでしょう。 私たちはこの先にパンデミックを無用に怖れなくてもいいような、サステナブルかつレジリエントな 回復力のある 社会を創っていく必要があるのです。 そのためには、まずウイルスによるパンデミックの本質を見極める必要があります。 今回はそこに焦点をあてて、私たちがこれから注意すべきことを考えたいと思います。 まず考えたいのは、新型コロナウイルスがなぜ中国の武漢に現れ、それがここまで急速に世界中に広まったのか、ということです。 もちろん第一には、航空機の発達で多くの人が世界中を文字通り飛び回っていることがあります。 今や世界のどこで発生した感染症であっても、それが世界中に広がるのは時間の問題です。 人口密度が高い大都市では、海外と行き来する人が多いこともあり、コロナウイルスは瞬く間に広まってしまいました。 大都市からはかなり離れた地方都市ですら、その少し後にはウイルスが広がってしまうのです。 感染が広がる様子は、人間の動きの激しさをそのまま反映しているように見えます。 けれどより本質的に考えたいのは、そもそもなぜこのようなウイルスが突然発生したのかということです。 現代医学は大いに進歩し、人間は感染症などあまり怖れなくてもよくなったのではなかったのでしょうか。 現実には、この何十年かの間にも次々に新しい感染症が発生しています。 AIDS 後天性免疫不全症候群 、エボラ出血熱、SARS 重症急性呼吸器症候群)などのいわゆる新興感染症です。 そしてこれらはいずれも、もともと野生生物の体内に存在していたウイルスが人間に感染することで感染症として知られるようになったもので、人獣共通感染症あるいは動物由来感染症とも呼ばれます。 ウイルスは生物に似ていますが、遺伝情報は持つものの自己複製能力がありません。 宿主なしには増えることができないのです。 ですから、宿主の身体を機能しないほどに弱らせてしまったり、ましてや殺してしまっては元も子もないのです。 そうはならないよう、ウイルスはうまくバランスを取りながら元の宿主とは共存しているのです。 ところが、そのウイルスが人間に感染すると、人間とはまだ共存する調整ができていないので、人間は重篤な症状に陥ったり、最悪の場合には死亡してしまうのです。 集団中の多くの人がこのウイルスに対して免疫を持つようになれば、ウイルスの爆発的な増殖は防げるようになります。 しかし、それにはかなりの時間がかかりますし、その過程で多くの命が奪われてしまいます。 今回イギリスは最初に集団免疫の獲得を目指しましたが、それでは犠牲が非常に多くなることが指摘され、すぐに社会封鎖 ロックダウン に戦略を変更しました。 今後このウイルスに有効なワクチンが開発されれば、私たちは感染することなく免疫を獲得できるようになります。 けれどワクチンが必ず開発できるとの保証はありませんし、できたにしても、かなり長い時間を要するでしょう。 今回の新型コロナウイルスは、もともとコウモリやセンザンコウに由来するものであるらしいと言われていますが、これまで長らく自然宿主にだけ感染していたウイルスが、なぜ人間にも感染したのでしょうか。 通常であれば人間がコウモリに濃厚接触することはありませんが、武漢を含めた中国南部では野生生物を食べる習慣があるため、人間が生きたコウモリに接する機会も多く、感染の原因になったのではないかと考えられています。 今回も武漢華南海鮮卸売市場が発生源という報道もありました。 本当の発生源であったかどうかはともかく、そこには多くの野生動物が持ち込まれ、その血液や体液と人間が接する機会が多くあったようです。 私も何度かそうした生鮮市場を訪れたことがありますが、時に驚くような生きものも売っていますし、清潔とは言い難い状況もしばしば見かけます。 そうしたことから、中国政府は今年1月1日にはもうこの市場を閉鎖しています。 それ以外の市場でも、現在、野生動物の取引は一時的に禁止されているようです。 いくつかの環境保護団体は、野生動物保護の観点からも、これを機に野生動物の取引を今後一切禁止することを求めています。 もう一つのルートとして、森林などの生態系が開発され、今まであまり近づくことがなかった場所に人間が容易にアクセスできるようになり、その結果、これまでは森の中でひっそりと暮していた動物たちと人間が接するようになった。 さらには、そうした野生生物の肉 ブッシュミートと呼ばれます の消費量が増え、その結果ウイルスにも感染しやすくなるという場合があります。 AIDSやエボラ出血熱は、まさにこうした例だと言われています。 いずれの場合も、人間による野生生物の過度の利用や自然破壊、つまりは生物多様性を損なう人間の行為が新興感染症の原因となっており、経済のグローバル化が感染の拡大を加速していると言えます。 実は今年10月には生物多様性条約の第15回締約国会議 COP15 が中国で開催され、2030年に向けたこれから10年間の目標が策定される予定でした。 しかし残念ながら今回のパンデミック拡大により、この会議も延期となってしまいました。 生物多様性は言葉としては聞いたことがあっても、何が問題なのか、特に企業が何にどう取り組んだらいいのか、日本ではあまり理解されていないように思います。 絶滅に瀕した珍しい動植物を守る運動だと考える方も多いかもしれませんが、それは半分正解、半分間違いです。 もちろん絶滅危惧種の保全も大きな課題ではあるのですが、いま考えたいのは、そもそもなぜ生物種を絶滅させてはいけないかです。 それは決して倫理的な理由や甘酸っぱいノスタルジーからではありません。 この20年間、生態系が私たち人間に提供するさまざまな機能の研究が進みました。 「生態系サービス」と総称されるさまざまな機能は、食料や木材の供給、二酸化炭素の吸収や水源の涵養など多岐に渡り、私たちの日々の生活、日々の経済活動のほとんどすべてが生態系サービスによって支えられていると言っても過言ではありません。 その価値を金銭換算すると、世界のGDPの少なくとも2倍になることまで分かっています。 ただし、この試算は生態系サービスのごく一部を測っているに過ぎません。 実際には生態系サービスにはその何倍もの価値があり、それが私たちの生活や経済を支えているのです。 昨年5月のG7環境相会合では、この世界的な危機に立ち向かうために「生物多様性憲章」も採択されました。 世界の経済リーダーもこの事実に気付き、そのことを深刻に捉えています。 これから10年間が正念場であるとして、その間に生物多様性が喪失される流れを逆転しようと行動を開始しています。 その矢先にコロナ禍が発生してしまいました。 例えばその行動計画の一つに、世界中で新たな森林破壊を2030年までにゼロにしようというものがあります。 自社が直接的に関わることはもちろん、原材料の調達にあたってサプライチェーン上で起き得る森林破壊もゼロにするという、「森林破壊ゼロ」を宣言する企業が世界的に増えています。 森林破壊を行わず、できれば逆に森林面積を増やすことは、二酸化炭素の吸収を増やして気候変動を緩和するためにも役立ちます。 生物多様性の保全と一石二鳥であるとして、急速に賛同する企業が増えています。 そして今回あらためて認識されるようになったのが、森林破壊、特に原生林をこれ以上破壊しないようにすることは、貴重な生物種を保全するだけでなく、野生生物種と人間の接点を減らし、野生動物を宿主とするウイルスが人間社会に出てこないようにするためにも役立つということです。 今回のコロナ・パンデミックから学ぶべきことはたくさんあります。 あまりにも野放図に経済活動が拡大し、生態系を破壊し、大量の人やモノが高速で世界中を移動する。 そうしたことがこのウイルスの蔓延を加速し、パンデミックを引き起こしたことは明らかです。 つまり今の経済活動のあり方そのものが、今回のパンデミックの根本の原因なのです。 まずはこのことを私たちはしっかり認識しなくてはいけません。 それに加えて、問題を複雑化、深刻化させたのもやはり現在のグローバル経済のあり方です。 なぜなら、サプライチェーンを世界中に長く伸ばすことで、私たちは地球の反対側から安いものをいつでも大量に入手することができるようになりました。 しかしそのサプライチェーンのどこか一ヶ所で問題が起きると、今まで普通に使っていたものが、そして今一番必要なものが、入手できなくなってしまうのです。 今回で言えば、マスクも、消毒液のボトルも、そして体温計用のボタン電池もそうでしょう。 今後最悪のシナリオとしては、食料の供給も不足するかもしれません。 平時であれば海外から輸入した方が安かったわけですが、いざサプライチェーンが機能しなくなると、私たちは食べるものすら失ってしまうのです。 またいくつかの必需品が不足したことは、ジャストインタイムに代表されるような、在庫を極限まで減らすサプライチェーンの管理方法にも原因があるでしょう。 平時であればそれが最もコストを安く抑えるやり方であり、効率的な操業になるのでしょう。 しかし「遊び」がまったくなければ、サプライチェーンのどこかで問題が起きると、その途端に生産は停止してしまいます。 驚くことに、こうした最適化は部品の在庫だけでなく、病院のベッド数や医療機器の数についても行われていました。 普段よりも入院患者数が増え、人工呼吸器の必要な数が増えると、あっという間に病院は対処できなくなり、医療崩壊が起きてしまいます。 今回、欧州の中で比較的感染者数も死者も少なかったドイツ。 ロックダウンによる封じ込め政策もうまく機能したようですが、そもそも他国に比べてベッド数に大きな余裕があったことが幸いしたと言われています。 実はドイツの病院のベッド数は欧州各国に比べて非常に多いのです。 00床で、医療崩壊が深刻と言われるイタリアの3. 18床よりはもちろん、OECD全体の平均4. 65床よりも明らかに多いのです。 経済効率だけで考えれば、ドイツの病床数は「無駄に多い」と思われてしまいそうです 実際、OECDはそういう指摘をしていたとのことです。 しかし、そうした余裕が、今回多くの人の命を救ったのです。 こうしたことを見ると、サプライチェーンをあまりに長くしすぎること、調達先を1本に絞ってしまうこと、在庫を極限まで少なくすること、すなわち無駄をなくすために良いと言われていたことが、かえって私たちの首をしめたことがわかります。 リスクをヘッジするためにはその無駄が必要なのです。 けれどこのような反省も、経済効率を優先する発想を続けていればすぐに忘れ去られてしまうでしょう。 今回のコロナ危機が去った後もこの反省をしっかりと保持しなくては、きっとすぐにまた元の「効率が良い」システムが再現されるに違いありません。 しかし私たちは今回、自分や大切な人々の命のリスクを通じて十分に学んだはずです。 命を支える医療サービス、食料や水、そうした一番大切なものはどんな時にでもアクセスできるようなるべく手元に置いておくことが重要だということに。 そして、命や生活のリスクを感じることなく、家族や友だちと一緒に過ごすあたり前の日々は何よりもかけがえのないものであることを。 これこそ、私たちが目指すサステナブルな社会に欠かすことができない要素です。 サステナビリティを優先することは、私たちの生活を安全で安心なものにするために、そしてそのような状態が実際に継続していくことを第一に考えるということです。 もちろん、あなたの仕事や勤め先が継続していくためにもです。 いや、そんなことではグローバルな経済競争には勝てないと思うかもしれません。 消費者は何より価格を気にすると言う方もいるでしょう。 けれど、コロナ・パンデミックを経験した後、何を大切にするようになるかは私たちの考え次第です。 目の前の商品が少し安いか高いかということより、どちらがよりサステナブルか、皆がそれを優先するようになれば、企業の姿勢も変わります。 企業経営の立場からも同じことが言えます。 平時の経済効率だけを考えていたのでは、いざというときの社会や顧客からの要請にうまく応えられなくなるばかりか、最悪、自社の持続性すら危うくなってしまいます。 しかし残念ながら、それだけでは経済効率を優先する競合に負けてしまうかもしれません。 だからこそ社会の持続可能性を何よりも大切にするという考えを明確に打ち出し、そのことを社会にしっかり発信し、実践し、ステークホルダーから応援してもらう必要があるのです。 このサイクルをしっかりと回していくということです。 もう一つ重要なのは、これで人間とウイルスの「戦い」が終わるわけではないということです。 もちろん今回のパンデミックは何らかの形で収束するでしょう。 しかし、それにはかなり長い時間もかかるでしょうし、その後にもまた別の感染症が発生する可能性はあります。 そもそも、今回の新型コロナウイルスも、一旦終息した後、第2波、第3波がやってくるかもしれません。 人間以外の宿主があり、また人間よりはるかに早く進化するウイルスを完全に排除しようとしてもそれは無理な相談です。 むしろ完全に排除しようとすることが別の問題を起こす可能性もあり、決して賢いやり方とは言えません。 むしろ私たちは、ウイルスとどうしたら共存できるかを考えるべきなのです。 うまく共存方法を見つけることができれば、また新しいウイルスや病原菌が発生し、新たなパンデミックになりかけても、スムーズな対処をして被害を最小にできるからです。 パンデミックでも困らないような暮らし方。 そして、パンデミックを起こさないような経済。 たとえば大都市から離れ、人口密度の低い郊外や地方で生活することは、いざという時だけでなく、ふだんから生活の質を高めてくれるでしょう。 それで十分に機能する経済に移行するために、必要な手段や方法はもうほとんど揃っています。 後は私たちがどれだけ本気で移行するかです。 とても皮肉なことに、今回のパンデミックによって、地球環境の破壊は一時的に歯止めがかかったようです。 自分にとって何がもっとも大切なのか、あらためて考えた方も多いと思います。 生命誕生から38億年、生物が陸上に繁茂するようになってから4億年、何度かの大量絶滅も経験しながら、生物は相互に依存した非常に複雑で、しかしレジリエントな生態系を発達させて来ました。 それを「経済効率性」という一つの指標のみに最適化させることが、今回のパンデミックを引き起こしたのです。 このパンデミックを機に、私たちも本気でサステナブルでレジリエントなしくみに移行しなくてはいけません。 自然は私たちにそう教えてくれている、私にはそう思えてなりません。 国立環境研究所とマレーシア森林研究所 FRIM で熱帯林の研究に従事した後、コンサルタントとして独立。 株式会社レスポンスアビリティ代表取締役、一般社団法人 企業と生物多様性イニシアティブ JBIB 理事・事務局長。 CSR調達を中心に、社会と会社を持続可能にするサステナビリティ経営を指導。 さらにはそれをブランディングに結びつける総合的なコンサルティングを数多くの企業に対して行っている。 環境省をはじめとする省庁の検討委員等も多数歴任。

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