小児 白血病 症状。 急性リンパ性白血病

白血病 症状チェック

小児 白血病 症状

日本では、小児がんの約1/3が白血病であることが知られており、そのなかでもが大多数を占めています。 特徴的な症状が現れないためなかなか早期発見が難しい病気ですが、正しい診断を行い適切な治療を受けることで、 寛解 かんかい (症状や検査異常がなくなった状態)や長期生存を期待することができます。 本記事では小児の白血病について、東京都立小児総合医療センター 血液・腫瘍科 湯坐 有希 ゆざ ゆうき 先生にお話を伺いました。 白血病とは? 小児に多い白血病の種類を解説 は、と慢性白血病の2種類に大別され、そこからさらに、病気のタイプによってそれぞれ骨髄性白血病、リンパ性白血病と分類されます。 【白血病の主な種類】 急性白血病:/ 慢性白血病:/ 小児白血病の場合、患者さんの大多数は急性リンパ性白血病(ALL)で、全体の約7割を占めます。 小児に急性リンパ性白血病が多い理由ははっきりと分かっていませんが、現段階では、遺伝子変異の発生頻度が関係しているのではないかと推測されています。 一方で、小児慢性骨髄性白血病は、造血幹細胞にBCR-ABLキメラ遺伝子が形成されることで起こるといわれています。 ただし、小児で慢性骨髄性白血病を発症するケースはまれです。 また、がんが骨髄から骨に浸潤して溢れることで骨がもろくなり、骨や関節に症状が現れることもあります。 具体的な症状は以下の通りです。 【による代表的な症状】• 感染症にかかりやすくなる(発熱する)、感染症が治りにくくなる• 貧血症状(だるさ、など)• 顔色が悪い• 血が止まりにくくなる• 骨の痛み• 関節痛 しかし、感染症による発熱や倦怠感といった症状は、など白血病以外の一般的な病気にかかった場合でも生じます。 また、小児のの場合、小学校入学前など体が成長している時期に発症することが多いため、骨の痛みの症状は成長痛によるものだと思われてしまうこともあります。 そのため、初発症状から白血病を疑うことは難しいといえます。 ただし、上記に述べた発熱や体のだるさ、関節痛といった症状はほとんどの場合、一般的な病気が原因で生じているため、あまり心配しすぎる必要はないでしょう。 白血球数は増加傾向の場合もあれば減少傾向の場合もあります。 血小板や赤血球の値は減少していることが多いです。 骨髄検査 の診断およびタイプ分類には、骨髄検査が必要です。 当院では基本的に、テープを用いた局所麻酔または静脈麻酔をかけたうえで骨髄穿刺を行い、骨髄液を採取します。 当院では、骨髄穿刺の際に採血に使う針と同じくらいの太さの骨髄針を使用しており、患者さんになるべく負担がかからないように努めています。 白血病は、病気のタイプによって適切な治療法が異なるため、丁寧に検査を行って正しく診断をつけることが非常に重要です。 骨髄検査のイメージ 脳脊髄液検査 などのでは、白血病細胞が中枢神経に浸潤するリスクがあるため、白血病と診断された時点で脳脊髄液検査を行い、中枢に病変が及んでいないか確認します。 染色体検査 染色体検査や遺伝子検査、マーカー検査を行い、遺伝子構造や遺伝子変異について調べます。 急性リンパ性白血病に関しては、で述べる微小残存病変(MRD)の解析が治療方針決定のために重要となります。 このため、当院では診断時にMRDが検出可能かどうかを調べるための検査を実施しています。 ここでMRDが検出可能であった場合、治療の要所でMRDの測定を行うことになります。 超音波検査、CT検査 超音波検査やCTは、髄外病変(骨髄以外に病変が作られること)、脳内出血、転移、肝腫大などの有無を確認する目的で行う検査です。 ただし、親御さんから見て「子どもの様子が変である、何かが気になる」と感じる場合は、ためらわずに医師に相談していただきたいと考えます。 このような親御さんの感覚は、病気の診断において非常に大切です。 たとえば顔色の悪さに関しても、よほど重症でない限り、その子どもを初めて診る医師には元々の顔色か病気による顔色かの判断がつきにくいことがあります。 子どもの普段の様子は、親御さんがもっとも理解していらっしゃいますから、何らかの異変を感じた際は、症状の程度にかかわらずご相談にいらしてください。 早期発見・早期診断できなかったら? 白血病を治療するためには、検査によって患者さんの白血病細胞がどのタイプであるかをしっかりと見極め、適切な治療法を選択、実行することが非常に重要です。 症状が出始めた早期段階で白血病に気づかず、診断が遅れてしまったとき、患者さんの親御さんは「どうしてもっと早く気づけなかったのだろう」と思われるかもしれません。 しかし、白血病の場合、早期診断できたか否かは治癒率や治療後の経過にはそれほど影響しないといわれています。 焦らずに治療を受けていただきたいと考えます。 小児白血病に対する治療のポイントと大人との違い より強い薬物治療を行う 成人と小児のでは、投与する治療薬の量が異なります。 で詳しく解説しますが、小児の標準治療では、L-アスパラギナーゼ、プレドニゾロン、ビンクリスチン、メトトレキサート、アントラサイクリンといった薬剤を、成人に比べて多めに投与します。 このため当院では、今後、20歳代前半の白血病患者さんを積極的に受け入れていきたいと考えています。 とはいえ前述の通り、成人の患者さんは15歳未満の小児患者さんに比べて凝固障害などの有害事象や副作用が起こりやすいという問題があります。 どの年齢層まで小児白血病の治療を適応できるかについては、さらなる検証が必要で、2020年1月現在、国内で小児がん診療グループと成人白血病診療グループ共同の臨床試験が計画されています。 一方、AYA世代のの患者さんに対しては、成人の治療法と小児の治療法で成績が変わらないことが分かっています。 つまり、AYA世代の急性リンパ性白血病の患者さんのように小児型の治療が適しているとはいえない状況です。 このように、AYA世代の白血病患者さんへの治療方針についてはさまざまな課題が残されており、2020年1月現在、治療戦略や新薬の開発も上述の臨床試験と並行で検討されています。 引き続きでは、具体的な治療の流れと方法、治療中の生活の注意点についてお話しします。

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白血病〈小児〉 治療:[国立がん研究センター 小児がん情報サービス]

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血液のがんともいわれる白血病の 初期症状は写真のようなあざですが、 青あざが突然出現したり鮮やかな画像のような赤色のあざが複数現れたり 人によってその症状は様々です。 ですが、なかなか治らないこと、数が増えることがあること、 痛みがない、ぶつけていないなどの共通点や特徴があります。 また、あざができやすい部位があり、足と腕、特に 太ももの内側にできやすいという特徴を持っています。 色は上記の通り様々ですが、消えるというかいったんは治るのですが、気付くと内出血したように他の部位に発生しているということが多いです。 小児白血病の初期症状 子供の白血病(Leukemia)は小児白血病といいますが、 子供が発症した場合の初期症状は、発熱、だるい感じ、せき、あざ、鼻血などです。 あざと鼻血以外は風邪と症状が似ているので見逃してしまいやすいです。 しかし、かぜと異なる点もあります。 それは熱が上がったり下がったりを繰り返して いつまでたっても治らないことです。 また、 だるさも徐々に強まる傾向にあるため、しっかり子供の体調を見ていてあげれば普通の風邪と違うと気付くはずです。 血液検査と白血球数の正常値 白血病の初期症状は血液検査にはっきりと現れます。 白血球が異常に増加し、同時に赤血球と血小板が異常に減少するのです。 また、珍しいケースですが白血球の数も減ってしまう場合もありますので、基準値からかけ離れた数値が血液検査で出れば診断できるということになります。 確定診断するには骨髄検査を行う必要があります。 白血病になると白血球数が基準値から外れて大きく増えたり減ったりします。 罹患すると白血球数は2万個から3万個/マイクロリットル以上にもなります。 ただし、数値が低値となるケースもありますので、あくまでも血液検査の結果が正常値の目安から外れていないかをチェックしましょう。 あざ以外の自覚症状 痛くないあざができる以外にも初期症状はたくさんあります。 列挙すると、 口内炎、疲れやすい、だるい、頭痛、動悸、風邪をひきやすい、顔色が悪い、常に眠気を感じるなどです。 また、慢性リンパ性白血病の初期症状では 皮膚のかゆみが発生することがあります。 内蔵に白血病細胞(造血細胞)が浸潤することで皮膚に病的なかゆみを感じるのです。 特徴としては、部分的にかゆいというわけではなく、全身の皮膚がかゆくなります。 さらに赤い点のような発疹ができて、そこから出血することもあります。 自覚症状として、鼻血が止まらない、歯肉の膨張や傷の治りが遅いといった症状もあります。 白血病の人の寿命と生存率 乳幼児期(子供の頃)に小児白血病として発症しやすい白血病は、20代のころに最も罹患率が少なくなり、40代以降になると発症する確率が徐々に増えていきます。 白血病になった人の寿命は、 治癒しなければ平均すると5年ほどです。 国立がん研究センター・中央病院のデータ(5年生存率)によると、 急性骨髄性白血病の人の生存率は47%、急性前骨髄球性白血病は86%、急性リンパ性白血病は31%となっています。 治療後、寛解しなかったり再発してしまうと余命に影響します。 病名を聞くと不治の病のようなイメージをもたれる方も多いと思いますが、 治る病気です。 白血病の生存率は子供の場合、80%となっており、10代や20代で発病するよりも高くなっています。 40代や50代以降になると体力や造血機能が低下してくるため、生存率は低下傾向にあります。 再発すると子供や大人など年齢に関わらず余命に影響する可能性が大きくなります。 治療法には3段階あります 白血病の治療法は化学療法(抗がん剤の投与)となります。 血液のがんであるため、 ほかの癌と治療法も異なり、寛解導入療法、地固め療法、維持療法という3段階を経て完全寛解を目指します。 寛解導入療法は入院して複数の抗がん剤を使い、一気に白血病細胞を減らします。 治療には3週間から4週間の期間がかかりますが、 80%以上の患者さんは完全寛解となります。 大量の抗がん剤を使うと、2週間後には骨髄の中の白血病細胞も正常な細胞もほとんどなくなります。 その後少しずつ正常な細胞が増加して、造血機能が回復します。 地固め療法は寛解導入療法によって5%以下まで減少した白血病細胞をさらに減らす目的で行われます。 再発を予防するためにさらに別の抗がん剤も使用して、数ヶ月間の治療を行います。 維持療法は完治を目標に行うもので、外来(病院に来ること)で1年から2年の期間、抗がん剤を投与します。 完全寛解している期間が長ければ長いほど再発の確率は減少します。 完全寛解が5年間以上維持できれば完治(再発の可能性が著しく低い)といえます。 近年の抗がん剤の開発により白血病は治る病気となりました。 血液の病気なので化学療法が効きやすいのです。 白血病の原因 白血病になる原因ははっきりとはわかっていませんが、 遺伝子や染色体の異常が原因とされています。 例えば慢性骨髄性白血病(CML)だと95%以上の罹患者にフィラデルフィア染色体という異常な染色体が発見されます。 放射線や抗がん剤、ベンゼン、トルエンなどの化学物質は遺伝子や染色体を損傷させる原因になります。 また、ウイルスの感染も原因の一つとされています。 似ている病気 白血病に似ている病気に、再生不良性貧血や骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫があります。 再生不良性貧血は血液の中の 白血球、赤血球、血小板全てが減少する難病です。 厚生労働省の特定疾患に指定されていて、10代から20代、または70代から80代で発病しやすい傾向があります。 骨髄異形成症候群は、骨髄の中に存在している造血幹細胞の遺伝子に異常が起こり、血球が減少する病気です。 造血幹細胞の約半数に染色体の異常があるため、細胞ががん化して 急性白血病になる確率が高いです。 悪性リンパ腫はホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫という種類があり、全身に存在しているリンパ系組織ががんになる血液の病気です。 白血球が多いとどうなる? 白血球が多いということは、血球自身に異常が起きているか、体内に異物が侵入してきているかどちらかのパターンが多いです。 白血球は体内に侵入してきたウイルスや細菌、微生物を捕食して処理する役割があります。 このとき、ウイルスや細菌の数が多かったり強かったりすると体が白血球の数を増加させますので、白血球が多いということは風邪をひいている可能性もあるわけです。 また、 ストレスを受け続けたり、タバコをたくさん吸ったり、がんになったりすると白血球が増加します。 骨髄移植では手術しません 骨髄移植(Bone marrow transplantation)とは、ドナーの骨髄液(ゼリー状)を全身麻酔で採取して患者の静脈に注入する治療のことです。 再生不良性貧血の患者さんにも実施されます。 骨髄移植という名前がついていますが、外科的な手術は行いません。 近年では骨髄から骨髄液を抜き取る以外にもPBSCTや臍帯血など複数の造血幹細胞の入手方法があるため、総称して造血幹細胞移植と呼ばれています。 この治療を行う前に患者には致死量を超える抗がん剤を投与し、放射線を照射するため、骨髄移植を行わないと必ず死亡してしまいます。 これは腫瘍化してしまった細胞を完全になくすために必要な処置となります。 HLAが適合する確率 白血球の血液型とも言えるHLA型(ヒト白血球型抗原)は数万通りもあり、A・O・AB・B型の4種類しかない赤血球の種類とは比較にならないほど数が多く、それ故に骨髄移植の際にHLA型が適合する確率は非常に低いです。 HLA型は親子間では適合しそうなイメージがありますが、両親から半分ずつ遺伝するため適合する確率はゼロに近いです。 しかしそれでも全く血の繋がりのない人よりかは適合する可能性は高いとされています。 兄弟姉妹の間で移植が可能な確率は25%です。 骨髄移植が可能であっても遺伝子が完全に一致しているわけではないので、GVHD(拒絶反応)は起こります。 ちなみに、移植を受けるとドナーのABO式血液型に自分の血液型も変わることになります。 輸血と違って、移植に際して赤血球の血液型であるABO式血液型において必ずしも一致する必要はありません。 ですので、自分の血液型がA型でドナーの血液型がO型であった場合、自分もO型に変わります。 また、 染色体やDNAもドナーと同じものになります。 治療費は末期でも20万円以下 白血病にはステージ(病期)という概念がありませんが、急性骨髄性白血病(AML)になるとステージ4の末期と診断されます。 完治するまで入院するとなると、だいたい60日から90日(2ヶ月から3ヶ月)かかります。 1日あたりの治療費は約6万円、国民健康保険などに加入していて3割負担の場合は約2万円、骨髄移植したときの治療費の総額は365万円ですが、3割負担の場合は110万円です。 そして ほとんどのケースで高額療養費制度が適用となりますので、自己負担額は20万円以下となります。 末期になるとさまざまな症状がでてきます。 組織への浸潤による骨痛や歯肉腫脹、リンパ節の腫脹、肝脾腫、皮膚に赤い斑点が出てくる、頭痛などです。 ストレスががん細胞を増やす? 白血病の原因はストレスという情報もありますが、これは否定できません。 ストレスは人間の免疫機能を低下させ、毎日発生しているがん細胞の増殖を食い止めることをできなくさせる原因にもなりえるからです。 過労やストレスは万病のもとなのです。 また、芸能人や有名人に白血病の患者が多いことも気になります。 収録に使用されている機材からは強い電磁波が出ており、これが影響しているのではないかと見る向きもあるようです。 ただし、この説は医学的なデータや根拠に乏しいのが現状です。

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小児がんとは?初期症状、原因、生存率わかりやすくまとめました

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小児がんとは 小児がんとは乳幼児から15歳までにかかる悪性腫瘍の総称です。 小児の人口10,000人に対して1人の割合で発症するといわれています。 4歳までの子どもでは、先天異常が死亡原因の1位となっていますが、10歳~14歳の学童期以降では、小児がんが小児の死亡原因の第一位となっています。 小児がんの原因はわかっていないことが大部分で、生活習慣が主な原因ではなく遺伝的要因が原因の一つとして考えられているため、予防をすることは難しいです。 しかし、現在では、化学療法や外科療法、放射線治療などがん治療の進歩により、様々な治療を行えることになった結果、70~80%が治療に成功して、成人しております。 医療の進歩により、小児がんもその予後は著しく改善されています。 しかしながら、その一方で長年にわたる長期入院となる場合も少なくはありません。 強力な治療は功を奏する場合も多いのですが、その一方で、治療による急性合併症などの可能性もあります。 さらに、子どもの体は発育途中にあるため、治療による合併症が、何年も経ってからあらわれることがあります。 これを晩期合併症といい、発育や発達の障害、高次脳機能障害、臓器障害、内分泌障害、性腺障害など、さまざまな問題が起こることがあります。 種類 小児がんとは、小児がかかるさまざまながんの総称です。 小児がんの種類は成人とは異なり、白血病、脳腫瘍・脊髄腫瘍、神経芽細胞腫、リンパ腫、網膜芽細胞腫、悪性骨腫瘍(骨肉腫, ユーイング肉腫など)、腎臓の悪性腫瘍(ウィルムス腫瘍など)、結合組織・軟部組織の悪性腫瘍(横紋筋肉腫など)、肝臓の悪性腫瘍(肝芽腫など)、卵巣の悪性腫瘍(胚細胞腫瘍など)などがあります。 このように小児がんは、白血病などの造血器腫瘍や非上皮性腫瘍(肉腫)などが多いことが特徴です。 小児がんの中で、最もかかることの多い白血病が小児がんの約40%を占めて、脳腫瘍・脊髄腫瘍が約20%、神経芽細胞腫が約6. 5%と続きます。 小児がんは、血液のがんである白血病やリンパ腫を除くと、大人ではかかることがまれなものばかりです。 一方で胃がんや肺がんなどは、子どもにはみられません。 小児がんは、生活習慣がその要因となっていると考えられるものは少ないとされており、これが大人のがんと違うところです。 また、小児がんには網膜芽腫やウィルムス腫瘍のように、遺伝が原因となるものもあります。 小児がんは、国際小児がん分類により、大きく12種類に分類されます。 1.白血病 2.リンパ腫 3.中枢神経系腫瘍(脳腫瘍、脳神経腫瘍) 4.神経芽腫 5.網膜芽腫 6.腎腫瘍 7.肝腫瘍 8.骨腫瘍 9.軟部腫瘍 10.胚細胞性腫瘍 11.上皮性腫瘍・黒色腫 12.その他 これらをさらに細かく、全部で47種類に分類します。 これらのうち、主な小児がんは次の通りです。 白血病とは、血液細胞のうちの「白血球」ががん化するもので、小児がんの中でももっとも発症例が多いがんです。 小児がん全体のうち、約40%を占めており、年間でおよそ1,000人の子どもが発症するといわれています。 白血病になると、正常な白血球が少なくなってしまうため、感染症になりやすい、血液が止まりにくいなどの症状があります。 小児がんのうち、白血病に次いで発症例が多い、頭蓋骨の中にできるがんです。 小児がん全体のうち、20%を占めます。 脳腫瘍には多くの種類があります。 子どもに多い脳腫瘍には、神経膠腫、胚細胞(はいさいぼう)腫瘍、髄芽腫、頭蓋咽頭腫(とうがいいんとうしゅ)など、子どもの脳腫瘍にはとても多くの種類があり、脳腫瘍は小児がんの中でも、もっとも死亡する可能性が高いがんです。 小児がんのうち、3番目に発症例が多いがんで、特に5歳以下での発症が多いといわれています。 神経細胞にできるがんですが、腎臓の上の「副腎」とよばれる部位や、胸腹部にある交感神経の根幹の部分の細胞から発症する例が多く、リンパ節や皮膚への転移がみられることがあります。 免疫機能(体の中に入って来た細菌やウイルスを排除する)をつかさどるリンパ組織から発生するがんで、小児がんのうち4番目に発症例が多いがんです。 リンパ組織は全身に及んでいることから、全身のあらゆる部位に発生する可能性があり、発生部位によってさまざまな症状がみられます。 小児のリンパ腫は、適切な治療により比較的高い確率での治癒が望めるといわれます。 子どもの腎臓にできるがんで、子どもの腎臓にできる腫瘍のうち90%を占めるといわれています。 胎児期に「腎臓を作り出す細胞」から発生するがんであり、およそ50%は2歳前までに発症し、5歳までには90%が発症します。 腎臓ががん細胞によって大きくなってしまうため、腹部の腫瘤に触れる、腹部が膨隆するなどの症状があります。 さらに、腹痛や嘔吐、発熱、血尿などがみられることがあります。 小児がんは、全身のさまざまな部位で発生する可能性があります。 がんの種類や発生部位によって、治療方法は変わってきます。 小児がんの補助制度 小児がんの治療は長期間にわたることもあり、治療費の負担が大きくなることもありますが、医療費の自己負担分を補助する小児慢性疾患医療費助成制度を活用することができます。 小児がんの症状 小児がんは、風邪のような症状や、筋肉や関節の痛みが続くなどの理由で、かかりつけ医等医療機関を受診し、がんと診断されるケースも少なくありません。 がんと診断された時に、数か月くらい前からがんに関連する症状があったと、患者や家族にとって身に覚えがあることもあります。 小児がんは、さまざまながんの総称ですので、実際に発症しているがんによってみられる症状は異なりますし、年齢による症状の違いがあるケースもあります。 実際にみられる小児がんの症状は、発熱や頭痛、リンパ節の腫れ、などさまざまです。 では、いくつかの代表的な小児がんの症状をみていきましょう。 「風邪をひいたか?」と思いつく症状の一つが、発熱です。 小児がんは、発熱をきっかけとして診断されることがあります。 発熱がみられる小児がんには、白血病、悪性リンパ腫などがあります。 小児がんは多くの場合、発熱以外の症状も見られます。 頭痛も、風邪と間違えてしまう可能性のある症状です。 頭痛の原因はさまざまであり、必ずしも小児がんによるものではありません。 しかし、おう吐をともなうような頭痛は、の代表的な症状です。 リンパ節は、体の中のあちらこちらにありますが、特に首の周り、耳の後ろ、アゴの裏(下)、腋の下、足の付け根などは、皮膚の上から触れるだけでも、位置が分かることがあります。 これらのリンパ節は、小児がんが原因で腫れることは少ないのですが、風邪などの感染症でも腫れてきます。 一般に、感染症による急性の炎症が起きて腫れているのとは違い、がんによるリンパ節の腫れは、触れなければ痛みを伴うことがない症状ですが、原因に関わらず、触れると痛いのが特徴です。 ただし、急性の白血病や悪性リンパ腫の場合は、リンパ節が急に腫れて大きくなるため、触らなくても痛いことがあります。 小児がんでは比較的多い症状です。 白血病や骨肉腫が原因となっていることもあります。 「眠れないほどの痛み」と表現されるような、非常に強い痛みを伴うこともあります。 しこりや腫れは、皮下や筋肉の中に出来ますが、痛みが無いことが多く、腫瘤がかなり大きくなってから気付くことがあります。 単なる風邪ではしこりはできないため、何か他の病気ではないかと気づくでしょう。 筋肉の腫瘤を起こす小児がんには、神経芽腫やリンパ腫などがあります。 CT検査 小児がんの場合、腫瘍のある部位や大きさ、広がり、転移の状況を把握するために造影剤を使用する場合が多いです。 CTは頭部、肺、骨、内臓などの広範囲の情報を短時間で収集できる検査ですが、その一方で被ばくの問題があります。 最近では、小児向けにCT撮影のX線の量を調整したり、装置を装飾している施設も増えています。 MRI検査 MRI検査はCTは違い、X線を利用しないので、被ばくの心配はありません。 CTより画像も鮮明なこともメリットになります。 ただし、MRI はCTと違って、狭い空間の中で検査を行うため、心理的な負担がかかるデメリットがあります。 また、CTは短時間での検査になりますが、MRIの撮影時間は長く、数十分から最大で1時間以上かかることもあります。 撮影時に体が動くと、正確な画像撮影ができなくなり、CTと違ってMRIの撮影中は大きな音が出るため、子どもに対する検査では鎮静剤を使用して撮影する場合も多くあります。 超音波検査 超音波検査は、CTとは違い、X線を利用しないので、MRIと同様に放射線被ばくがありません。 心臓などの臓器でもリアルタイム画像の観察ができる、多少体が動いても検査ができる、造影剤を利用しない、検査の苦痛が少ないなどのメリットがあります。 ただし、検査をする者には知識と経験が必要であり、技量によって結果が左右されます。 また、骨や空気により、脳や肺などの画像化ができないため、超音波だけですべての臓器を診断することはできません。 小児は成人と比べて体が小さいため、超音波検査に適しています。 核医学検査 放射性医薬品を注入して、一定の時間後、体から出てくる放射性を検出して、画像にする検査です。 検査の種類によって、利用する放射性医薬品は異なります。 検査用のベットで数十分横になっている間に検査が終わるので、子どもにとって苦痛のない検査ができるメリットがあります。 ただし、放射性医薬品を注入するため、被ばくのデメリットがあります。 病理診断 小児がんの検査をする場合、診断のために病変組織を手術、腹腔鏡、穿刺針などによって採取して、調べます。 採取した病変組織は病理検査室で、正確な診断のために、緻密な検査を行います。 数日から数週間程度の検査で、がんの状態について詳細がわかります。 小児がんの治療法 小児がんの治療は、発症しているがんによって内容が変わります。 多くの場合、手術(外科療法)、抗がん剤 化学療法 、放射線療法などを組み合わせた「集学的治療」が行われます。 また、治療を受けている子どもたちの苦痛を軽減する、支持療法・緩和療法は、小児がんの治療を円滑にすすめるためにとても重要です。 小児の支持療法・緩和療法は、大人へのそれとは違い、小児患者の年齢に合わせたコミュニケーションや、薬物の処方、意思決定、家族ケアなどが必要となります。 手術 外科療法 がん病巣を手術で除去する療法で、原発巣だけでなく、他の部位に転移した転移巣も取り除きます。 がんそのものを外科手術で除去する局所療法です。 がんの治療法として最も基本的な治療法です。 頭蓋骨の中にできる脳腫瘍、交感神経節などにできる神経芽腫、腎臓にできるウィルムス腫瘍(腎芽腫)などの固形がんに対しては、手術によってがんを切除することが優先されます。 また、これらの小児がんには薬物療法は補助的に行われるケースが多くなります。 cancer. jsps. huhp. hokudai.

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