山根明弘。 ねこはすごい (朝日新書)

文春新書『ねこの秘密』山根明弘

山根明弘

ねこグッズが溢れ、テレビにも子猫が頻繁に登場、ペットは犬よりもねこの方が多い。 いまや空前のねこブームと言ってもいいのではないでしょうか? 大きな声を出さず、お散歩に連れていく必要もないねこは、現代人のライフスタイルにピッタリなのかもしれませんね。 ねこ関連本もたくさん出版されていますが、その愛らしさに着目した写真集や、ねこと暮らす人のための飼育本がほとんど。 そこで今回は切り口を変えて、動物学者の研究成果からねこ魅力に迫る一冊を紹介します。 『ねこの秘密』の著者 山根明弘氏は、動物の生態学と集団遺伝学を専門とする動物学者。 京都大学霊長類研究所に在籍したこともあり、マントヒヒの生態研究もされています。 そんな彼が、九州玄界灘の相の島(あいのしま)で7年間に約200匹のノラネコを調査。 猫の歴史から付き合い方まで、幅広い内容を易しい言葉でまとめた本書は、身近な猫ねこたちのこれまでとは違った一面を見せてくれます。 ねこ誕生の歴史。 オスねこの駆け引きの裏で繰り広げられる、メスねこのドラマチックな恋。 しっぽの曲がったねこが日本に多い理由。 カワイイだけじゃないねこたちの一生をぜひ紐解いてみて下さい。 『ねこの秘密』は「隆祥館書店 作家と読者の会100回突破記念」で原孝寿氏の推薦図書に指定されています。 以前紹介した『恐竜は滅んでいない』など面白いラインナップですので、要チェックです! 見習いブックソムリエ 島村 <OBPアカデミアについて> 大阪ビジネスパーク活性化を目的に誕生したコワーキングスペースです。 合計155坪の空間に約1400冊の蔵書を誇るライブラリー、カフェラウンジ、さらに4つの会議室を備えています。 自宅と職場以外のもう1つの居場所「サードプレイス」がコンセプト。 フリーランスの仕事場、リモートワーク、自習、交流、講座、読書などの様々な目的で利用されており、来館者は年間約5万人に上ります。 またセミナー・イベントの実施回数は全国屈指で、年間1000回以上の「学びの場づくり」を会員様・専門講師と共に実現しています。 スペース運営を通し、生き方や働き方の提案、新たな学びとの出会い、人や組織間の新たな繋がり、 ビジネスコラボレーションなどを生み出すサポートを行なっています。

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『ねこの秘密』山根明弘

山根明弘

ネコの身体能力・癒しの力・日本の猫文化・殺処分なののネコを巡る日本の状況について、動物学者が真摯に執筆。 科学的な叙述の合間に「その大きな瞳に魅入られると思わず寄って抱き上げたくなりますが」みたいに、猫好きモード全開なのが微笑ましい! そんな著者もネコアレルギーを発症していたことがあるそうで、研究が続けられないかもしれない…という苦悩の時を克服しての研究の成果。 猫好きは大いに頷いて読み進めるわけです。 結論は「ねこはすごい」というより、「ねこは偉い」。 そうなんです。 あの体で必死に生き抜く姿が感動的なのです。 3年前に20歳で召されたうちの子も、最後の日まで自分で立って歩いてトイレに行って、全力で生き抜こうとしている様子で、ただただ感銘を受けたものでした。 日本の猫文化、確かに素晴らしいと思う。 けれど、「世界一」かというと、どうだろうなあ? もっと当たり前に猫がうろついている光景(屋外だけではなくて)がないと、世界一の猫文化の国とは言えないように思う。 猫は、身近な存在だけど、知らないことが多い… この連載の記事一覧を見る 猫は、身近な存在だけど、知らないことが多い… 研究の成果… これまでにも、ペットシッターである南里秀子さんが執筆された『猫、ただいま留守番中』など、ねこの関連本を読んできました。 この『ねこはすごい』は、動物学者である山根明弘さんが書かれた本ということで敷居が高いのかな? しかし、一方で、もう少し突っ込んだ話が聞きたかったと無い物ねだりをしてしまいがちなのが読者というものではないでしょうか ・・? 是非、続編を期待したいと思います。 著者が一番伝えたかったこと… 「ねこたちの必死に生きる姿」とのことです。 我が家でのんびり昼寝している縞子とBelleを見ていると感じにくいことですが、野良猫たちは(本能とは言え)、夫々の処世術を駆使して、寒さをしのぎ、エサを得て暮らしているんですよね。 私たちも頑張らなくちゃ。 愛猫の殺処分 驚くことに、殺処分されるねこのうち、およそ4分の1が飼い主などによって行政施設に持ち込まれたものだそうです。 突然の転勤による引っ越しや、予期せぬ家庭の事情によって飼うことできなくなったとき、どのような選択肢があるのかについて、あらかじめ調べておくことも飼い主の責任なのだと思います。 ねこはセラピスト 「ねこと暮らすことによって、心の病が改善したという例は、いろいろな文献のなかに見つけることができる。 」とのことです。 著者は「不幸なねこをなくし、人とねこのよりよい共存関係を築くには、まず寂しい思いをしている人や、社会から孤立した人を、地域社会のなかにつくらないようにすることだ」と書いています。 メスはえらい 地球ドラマチック・選「野生ヒョウのマナナ~絆を深めた17年間~」というドキュメンタリーを観た時に、野生ヒョウのメスの生涯がいかに過酷か知りました。 でも、今、我が家で寝転んでいる縞子の母親も野良猫のメスとして、負けず劣らず過酷な生涯を遂げたのだろうな…と思うと、複雑な気持ちになります。 猫を愛するということ… 我が家は、相変わらず、3人の人間と2匹の猫による珍道中ならぬ、珍生活が繰り広げられています。

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『ねこはすごい (朝日新書)』(山根明弘)の感想(12レビュー)

山根明弘

作品紹介 人類1万年の友の秘密を私たちはまだ知らない。 ねこ(の原種)と人類が出会って、およそ1万年。 媚びない、群れない、焦らない……。 自由きままに生きているように見えますが、私たちはねこのことをまだあまりよく知らないのではないでしょうか。 どんな一生を送るのか。 どんな喜怒哀楽に身を任せているのか。 どんな恋をするのか。 なぜ魅力的なのか。 そんな数々の疑問にネコ博士の山根明弘さんが答えてくれます。 山根さんは7年間にわたるフィールドワークによって、ねこの生態を探究した動物学者です。 生態学や遺伝学の見地から「ねこの生き方」が科学的に解き明かされていきます。 おすすめ記事 +• -インタビュー(2014. そんなことはわかりきっているのに、隣の芝、いや隣のねこが青く見えました。 ねこは自由できまま、そしていつもちゃんとひとり。 でもふと、ねこがどんな一生を過ごし、どんな喜怒哀楽に身を任せているのか知らない、と思いました。 そこで頭に浮かんだのは、以前、テレビで見たネコ博士、山根明弘さんの顔でした。 そして、この人に「ねこの生き方」を書いてもらおう、それを通じて、「人間の生き方」を読者に考えてもらう新書を作ろうと思ったのでした。 (HB).

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