アミノグリコシド 副作用。 硫酸ストレプトマイシン注射用1g「明治」の基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)|日経メディカル処方薬事典

ゲンタマイシン軟膏の効果と副作用【抗生剤軟膏】

アミノグリコシド 副作用

aminoglycoside antibiotics, アミノ糖を構成成分とするの総称。 グラム陽性菌、グラム陰性菌、菌などに対して有効で抗菌力も優れている。 ストレプトマイシン、カナマイシン、ネオマイシン(フラジオマイシン)、ゲンタマイシン、トブラマイシン、ジベカシン、アミカシンなどが含まれる。 種々の耐性菌において、不活性化酵素が見出されている。 カナマイシンの耐性子などは、子組換えのマーカーとしても利用されている。 聴器毒性と腎毒性の発症頻度が高く、に共通のとして、第VIII脳神経障害による聴力低下、神経系障害前庭機能障害によるや平衡失調がある。 腎のため、腎障害者では薬剤が蓄積される。 塩基1555位の変異で生じる非症候群性感音難聴は、アミノ配糖体に感受性のある感音難聴の原因の一部と考えられている。 2005. 25 掲載)(2009. 16 改訂) 2014. 更新 削除された行 aminoglycoside antibiotics アミノ糖を構成成分とする[[抗生物質]]の総称。 グラム陽性菌、グラム陰性菌、[[結核]]菌などに対して有効で抗菌力も優れている。 ストレプトマイシン、カナマイシン、ネオマイシン(フラジオマイシン)、ゲンタマイシン、トブラマイシン、ジベカシン、アミカシンなどが含まれる。 種々の耐性菌において、[[アミノ配糖体系抗生物質]]不活性化酵素が見出されている。 カナマイシンの耐性[[遺伝]]子などは、[[遺伝]]子組換えのマーカーとしても利用されている。 聴器毒性と腎毒性の発症頻度が高く、[[アミノ配糖体系抗生物質]]に共通の[[有害反応]]として、第VIII脳神経障害による聴力低下、神経系障害前庭機能障害による[[めまい]]や平衡失調がある。 腎[[排泄]]のため、腎障害者では薬剤が蓄積される。 [[ミトコンドリア]][[DNA]]塩基1555位の変異で生じる非症候群性感音難聴は、アミノ配糖体[[抗生物質]]に感受性のある感音難聴の原因の一部と考えられている。 2005. 25 掲載)(2009. 16 改訂).

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アミノグリコシド系抗菌薬の作用機序とポイント:抗菌薬の基礎3

アミノグリコシド 副作用

用法・用量 (主なもの)• 1.肺結核及びその他の結核症に対して使用する場合:ストレプトマイシンとして1日1g(力価)を筋肉内注射する• 週2〜3日、あるいははじめの1〜3カ月は毎日、その後週2日投与する• また必要に応じて局所に投与する• 但し、高齢者(60歳以上)には1回0. 5〜0. 75g(力価)とし、小児あるいは体重の著しく少ないものにあっては適宜減量する• なお、肺結核及びその他の結核症に対して使用する場合、原則として他の抗結核薬と併用する• 2.マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症を含む非結核性抗酸菌症に対して使用する場合:ストレプトマイシンとして1日0. 75〜1g(力価)を週2回又は週3回筋肉内注射する• 年齢、体重、症状により適宜減量する• 3.その他の場合:ストレプトマイシンとして1日1〜2g(力価)を1〜2回に分けて筋肉内注射する• なお、年齢、症状により適宜増減する• <注射液の調製法>溶解には、1バイアルに日局注射用水又は日局生理食塩液3〜5mLを加える• 本剤は用時溶解し、溶解後は速やかに使用する 薬剤名 影響 腎障害を起こす恐れのある血液代用剤 腎障害が発現・悪化 デキストラン製剤 腎障害が発現・悪化 ヒドロキシエチルデンプン 腎障害が発現・悪化 腎毒性を有する薬剤 腎障害が発現・悪化 シクロスポリン 腎障害が発現・悪化 アムホテリシンB 腎障害が発現・悪化 ループ利尿剤 腎障害及び聴器障害が発現・悪化 エタクリン酸 腎障害及び聴器障害が発現・悪化 フロセミド 腎障害及び聴器障害が発現・悪化 アゾセミド 腎障害及び聴器障害が発現・悪化 腎毒性及び聴器毒性を有する薬剤 腎障害及び聴器障害が発現・悪化 バンコマイシン塩酸塩 腎障害及び聴器障害が発現・悪化 硫酸エンビオマイシン 腎障害及び聴器障害が発現・悪化 白金含有の抗悪性腫瘍剤 腎障害及び聴器障害が発現・悪化 シスプラチン 腎障害及び聴器障害が発現・悪化 カルボプラチン 腎障害及び聴器障害が発現・悪化 ネダプラチン 腎障害及び聴器障害が発現・悪化 麻酔剤 呼吸抑制 筋弛緩剤 呼吸抑制 ツボクラリン 呼吸抑制 パンクロニウム臭化物 呼吸抑制 ベクロニウム臭化物 呼吸抑制 トルペリゾン塩酸塩 呼吸抑制 A型ボツリヌス毒素 呼吸抑制• 用法・用量 (添付文書全文) 1.肺結核及びその他の結核症に対して使用する場合:ストレプトマイシンとして1日1g(力価)を筋肉内注射する。 週2〜3日、あるいははじめの1〜3カ月は毎日、その後週2日投与する。 また必要に応じて局所に投与する。 但し、高齢者(60歳以上)には1回0. 5〜0. 75g(力価)とし、小児あるいは体重の著しく少ないものにあっては適宜減量する。 なお、肺結核及びその他の結核症に対して使用する場合、原則として他の抗結核薬と併用する。 2.マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症を含む非結核性抗酸菌症に対して使用する場合:ストレプトマイシンとして1日0. 75〜1g(力価)を週2回又は週3回筋肉内注射する。 年齢、体重、症状により適宜減量する。 3.その他の場合:ストレプトマイシンとして1日1〜2g(力価)を1〜2回に分けて筋肉内注射する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。 <注射液の調製法>溶解には、1バイアルに日局注射用水又は日局生理食塩液3〜5mLを加える。 本剤は用時溶解し、溶解後は速やかに使用する。 <用法・用量に関連する使用上の注意> 1.本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめる。 2.本剤をMAC症を含む非結核性抗酸菌症に使用する際には、投与開始時期、投与期間、併用薬等について国内外の各種ガイドライン等、最新の情報を参考にし、投与する。 3.腎障害のある患者には、投与量を減ずるか、投与間隔をあけて使用する。 副作用 (添付文書全文) 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度については文献、自発報告等を参考に集計した(再審査対象外)。 2).急性腎不全等の重篤な腎障害(0. 3).ショック、アナフィラキシー(0. 5).発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎(0. 6).溶血性貧血、血小板減少(0. 2.その他の副作用 1).腎臓:(0. 2).肝臓:(0. 3).血液:(0. 6).ビタミン欠乏症:(0. 7).注射部位:(0. 使用上の注意 (添付文書全文) (禁忌) 本剤の成分並びにアミノグリコシド系抗生物質又はバシトラシンに対し過敏症の既往歴のある患者。 (原則禁忌) 本人又はその血族がアミノグリコシド系抗生物質による難聴又はその他の難聴のある患者[難聴が発現又は増悪する恐れがある]。 (慎重投与) 1.腎障害のある患者[高い血中濃度が持続し、腎障害が悪化する恐れがあり、また、第8脳神経障害等の副作用が強く現れる恐れがある]。 2.肝障害のある患者[肝障害を悪化させる恐れがある]。 3.重症筋無力症の患者[神経筋遮断作用がある]。 4.高齢者。 5.経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者[ビタミンK欠乏症状が現れることがあるので観察を十分に行う]。 (重要な基本的注意) 1.本剤によるショック、アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので、次の措置をとる。 1).事前に既往歴等について十分な問診を行う(なお、抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認する)。 2).投与に際しては、必ずショック等に対する救急処置のとれる準備をしておく。 3).投与開始から投与終了後まで、患者を安静の状態に保たせ、十分な観察を行い、特に、投与開始直後は注意深く観察する。 2.眩暈、耳鳴、難聴等の第8脳神経障害が現れることがあるので慎重に投与する(特に腎機能障害患者、高齢者、長期間投与患者及び大量投与患者等では血中濃度が高くなりやすく、聴力障害の危険性がより大きくなるので、聴力検査を実施することが望ましい)、アミノグリコシド系抗生物質の聴力障害は、高周波音に始まり低周波音へと波及するので、障害の早期発見のために、聴力検査の最高周波数である8kHzでの検査が有用である。 3.急性腎不全等の重篤な腎障害が現れることがあるので慎重に投与する。 (相互作用) 併用注意: 1.腎障害を起こす恐れのある血液代用剤(デキストラン、ヒドロキシエチルデンプン等)[腎障害が発現・悪化することがあるので、併用は避けることが望ましく、腎障害が発生した場合には、投与を中止し、透析療法等適切な処置を行う(機序は明確ではないが、併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中への蓄積、近位尿細管上皮の空胞変性が生じるという報告がある)]。 2.ループ利尿剤(エタクリン酸、フロセミド、アゾセミド等)[腎障害及び聴器障害が発現・悪化する恐れがあるので、併用は避けることが望ましい(機序は明確ではないが、併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中濃度の上昇、腎への蓄積が起こるという報告がある)]。 3.腎毒性及び聴器毒性を有する薬剤(バンコマイシン塩酸塩、エンビオマイシン硫酸塩、白金含有抗悪性腫瘍剤(シスプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン)等)[腎障害及び聴器障害が発現・悪化する恐れがあるので、併用は避けることが望ましい(両薬剤ともに腎毒性、聴器毒性を有するが相互作用の機序は不明)]。 4.麻酔剤、筋弛緩剤(ツボクラリン、パンクロニウム臭化物、ベクロニウム臭化物、トルペリゾン塩酸塩、A型ボツリヌス毒素等)[呼吸抑制が現れる恐れがあるので、呼吸抑制が現れた場合には、必要に応じ、コリンエステラーゼ阻害剤、カルシウム製剤の投与等の適切な処置を行う(両薬剤ともに神経筋遮断作用を有しており、併用によりその作用が増強される)]。 5.腎毒性を有する薬剤(シクロスポリン、アムホテリシンB等)[腎障害が発現・悪化する恐れがある(両薬剤ともに腎毒性を有するが、相互作用の機序は不明)]。 (高齢者への投与) 高齢者には、次の点に注意し、用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する。 1.本剤は主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続する恐れがあり、第8脳神経障害、腎障害等の副作用が現れやすい。 2.高齢者では、ビタミンK欠乏による出血傾向が現れることがある。 (妊婦・産婦・授乳婦等への投与) 1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[新生児に第8脳神経障害が現れる恐れがある]。 2.本剤投与中は授乳を避けさせることが望ましい[ヒト母乳中へ移行する]。 (小児等への投与) 1.結核に対して使用する場合:低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない。 2.その他の場合:低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。 (過量投与) 1.過量投与時の徴候、症状:腎障害、聴覚障害、前庭障害、神経筋遮断症状、呼吸麻痺が現れることがある。 2.過量投与時の処置:血液透析、腹膜透析による薬剤の除去を行う。 過量投与による神経筋遮断症状、呼吸麻痺に対してはコリンエステラーゼ阻害剤、カルシウム製剤の投与又は機械的呼吸補助を行う。 (適用上の注意) 筋肉内注射時:筋肉内注射にあたっては、組織・神経などへの影響を避けるため、次記の点に注意する。 1.筋肉内注射時同一部位への反復注射はなるべく行わない。 また、低出生体重児、新生児、乳児、幼児、小児には特に注意する。 2.筋肉内注射時神経走行部位を避けるよう注意する。 なお、注射針を刺入したとき、神経に当たったと思われるような激痛を訴えた場合は、直ちに針を抜き、部位をかえて注射する。 3.筋肉内注射時、注射器の内筒を軽くひき、血液の逆流がないことを確かめて注射する。 4.筋肉内注射時、硬結を来すことがあるので、注射直後は局所を十分にもむ。 (その他の注意) クエン酸水和物で抗凝固処理した血液を大量輸血された患者にアミノグリコシド系抗生物質を投与すると、投与経路にかかわらず、神経筋遮断症状、呼吸麻痺が現れることがある。 (取扱い上の注意) 1.本剤は用時溶解し、溶解後は速やかに使用する。 2.本剤の水溶液は無色澄明〜微黄色澄明である。 溶解後、水溶液はわずかに着色することがある。 処方薬事典は医療・医薬関係者向けのコンテンツです。

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【新連載】3.味覚異常・聴覚異常・視力障害に注意すべき薬剤

アミノグリコシド 副作用

ゲンタマイシン軟膏(正式な名称としては「ゲンタマイシン硫酸塩軟膏」)は1970年から発売されている「ゲンタシン軟膏」というお薬のジェネリック医薬品になります。 ゲンタマイシン軟膏は皮膚に外用する(塗る)お薬で、抗菌作用(細菌をやっつける作用)を持っています。 外用抗生剤の中でも「アミノグリコシド系」というタイプの抗菌薬が含まれています。 外用剤は病変部にのみ作用するため、飲み薬のように全身には作用しにくく余計な副作用が出にくいというメリットがあります。 しかしあくまでも局所に対する効果になるため、皮膚の深い場所の感染や広範囲の感染には向きません。 塗り薬はたくさんの種類があるため、それぞれがどのような特徴を持つのかは分かりにくいものです。 ゲンタマイシンはどんな特徴のあるお薬で、どんな患者さんに向いているお薬なのか、ここではゲンタマイシンの効能や特徴・副作用について紹介していきます。 1.ゲンタマイシン軟膏の特徴 まずはゲンタマイシン軟膏の特徴をざっくりと紹介します。 ゲンタマイシンはアミノグリコシド系に属する抗菌薬になります。 抗菌薬とは菌(細菌)をやっつけるお薬の事ですので、塗り薬であるゲンタマイシン軟膏は主に皮膚の細菌感染に対して用いられます。 細菌には様々な種類に分けられますが、大きく分けると• グラム陽性球菌(ブドウ球菌、連鎖球菌など)• グラム陽性桿菌(リステリア菌、クロストリジウムなど)• グラム陰性球菌(淋菌、髄膜炎菌など)• グラム陰性桿菌(大腸菌、クレブシエラなど) の4種類があります。 このうち、ほとんどの菌はグラム陽性球菌かグラム陰性桿菌に属し、その他のグラム陽性桿菌やグラム陰性球菌は多くは見かけることはありません。 アミノグリコシド系は主にグラム陰性桿菌に対して強い抗菌力を持ち、またグラム陽性球菌に対しても多少の抗菌力を持っています。 主要な菌に幅広く効くという特徴があります。 しかし皮膚の感染症の8割ほどはグラム陽性球菌になるため、グラム陽性球菌に対してそこまで強い抗菌力を持たないゲンタマイシンは、重症の皮膚感染症には力不足となる事もあります。 抗菌薬は種類によって効く菌が異なります。 幅広い菌に効果を示すお薬もあれば、特定の菌のみにしか効かないお薬もあります。 一見すると多くの菌に効く抗菌薬の方が良いようにも思われます。 確かにどの菌が原因かどうか特定できないような感染症では、多くの菌に効く抗菌薬を使った方が治る確率は高いでしょう。 しかし、だからといって一概に幅広く効く抗菌薬が良いとは言えません。 なぜならば多くの菌に作用してしまう抗菌薬は、様々な菌に中途半端に作用してしまう事で耐性菌を作ってしまいやすいというデメリットがあるからです。 【耐性菌】 特定の抗菌薬に対して耐性を獲得し、その抗菌薬が効かなくなってしまった細菌の事。 細菌が様々な抗菌薬に対して耐性を獲得してしまうと「多剤耐性菌」となり、治療をする事が困難になってしまう。 ゲンタマイシンも抗菌薬である以上、耐性菌のリスクもあるお薬です。 実際ゲンタマイシンの先発品である「ゲンタシン軟膏」は1970年から長く使われているため、現在はゲンタマイシンに耐性を獲得している菌も少なくありません。 ゲンタマイシンは皮膚感染症の主要な原因菌であるグラム陽性球菌に対しては穏やかに作用するため、不十分な作用となり細菌を耐性化させてしまう事もあります。 ゲンタマイシン軟膏を用いる際にはこのようなリスクも理解し、ゲンタマイシンによる治療を継続していても改善が不十分な場合は漫然と使い続けることは避けなくてはいけません。 ゲンタマイシン軟膏は外用剤であるため、その副作用は多くはありません。 健常な皮膚においては、ゲンタマイシンは角質をほぼ通過せず体内に吸収されないため、皮膚の表面にいる菌はしっかりとやっつけてくれる反面で、体内に入って副作用を起こす事は少ないお薬です。 しかし角質が壊れた状態の湿疹や皮膚炎・潰瘍といった部位に塗ると多少体内に吸収されてしまう事が分かっています。 ゲンタマイシンをはじめとしたアミノグリコシド系抗菌薬は、体内に入ってしまうと身体に負担をかけてしまう事があります。 特に内耳と腎臓に負担がかかりやすく、これにより難聴・腎障害といった副作用が生じる事があります。 外用剤のゲンタマイシンでこのような副作用が生じる事は極めて稀ですが、絶対に生じないとは言えないため、一定の注意は必要になります。 以上からゲンタマイシン軟膏の特徴としては次のような事が挙げられます。 【ゲンタマイシン軟膏の特徴】 ・アミノグリコシド系の抗菌薬(細菌をやっつけるお薬)である ・グラム陰性桿菌に強い効果を示し、グラム陽性球菌にも穏やかに効く ・古くから使われており、耐性菌(ゲンタマイシンが効かない菌)も多くなってきる ・長期・大量使用による副作用の難聴・腎障害に注意 ・ジェネリック医薬品であり薬価が安い スポンサーリンク 2.ゲンタマイシン軟膏はどんな疾患に用いるのか ゲンタマイシン軟膏はどのような疾患に用いられるのでしょうか。 添付文書には、次のように記載されています。 【効能又は効果】 <適応菌種> ゲンタマイシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属(肺炎球菌を除く)、大腸菌、クレブシエラ属、エンテロバクター属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、緑膿菌 <適応症> 表在性皮膚感染症、慢性膿皮症、びらん・潰瘍の二次感染 ゲンタマイシンが効果を示す菌は、上記のような菌が主になります。 細菌には、• グラム陽性球菌• グラム陽性桿菌• グラム陰性球菌• グラム陰性桿菌 の4種類がいます。 このうち、グラム陽性球菌とグラム陰性桿菌の2種類がほとんどを占めます。 ゲンタマイシンはグラム陰性桿菌(大腸菌、クレブシエラ、緑膿菌など)に強い効果を発揮します。 またグラム陽性球菌(ブドウ球菌、レンサ球菌など)にも穏やかに効くお薬になります。 そのためゲンタマイシンが使われる疾患としては、上記のような菌が皮膚に感染している状態になります(上記のブドウ球菌・連鎖球菌はグラム陽性球菌であり、その他はすべてグラム陰性桿菌になります)。 またびらんや潰瘍といった、皮膚が傷ついている状態だと細菌が巣食いやすいため、このような皮膚に細菌が二次感染してしまった状態の治療にも用いられます。 【びらん(糜爛)】 表皮の欠損で、皮膚の一番上の皮が浅くえぐれてしまっているような状態。 ゲンタマイシン軟膏はジェネリック医薬品であるため有効率の詳しい調査は行われていませんが、先発品である「ゲンタシン軟膏」の有効率は、• 表在性皮膚感染症への有効率は82. 湿疹及び類症の二次感染への有効率は69. 慢性膿皮症の二次感染への有効率は64. びらん・潰瘍の二次感染への有効率は57. 9% と報告されており、ゲンタマイシン軟膏も同程度の効果だと推測されます。 ただし、最近は耐性化も進んでいるため有効率は低下してきている印象があります。 3.ゲンタマイシン軟膏にはどのような作用があるのか ゲンタマイシンはどのような作用機序によって細菌をやっつけているのでしょうか。 まず抗菌薬は「静菌作用」を持つものと「殺菌作用」を持つものに分けられます。 静菌作用というのは「細菌の増殖を抑える作用」です。 細菌を殺すわけではなく、それ以上増殖させないようにすることで、穏やかな抗菌作用だと言えます。 対して殺菌作用というのは「細菌を殺す作用」です。 直接細菌にダメージを与えることで、強力な抗菌作用を示します。 どちらも抗菌作用ですが、殺菌作用の方がより強い効果である事が分かります。 ゲンタマイシンはと言うと「殺菌作用」を持つお薬になり、強力に菌をやっつけてくれる作用を持ちます。 ではゲンタマイシンはどのようにして細菌を殺すのでしょうか。 ゲンタマイシンをはじめとしたアミノグリコシド系抗菌薬は、細菌の細胞内にあるリボソームという細胞内小器官に結合し、リボソームのはたらきを邪魔する事でその作用を発揮します。 リボソームというのは、DNA情報を元に種々のタンパク質を合成するはたらきを持ちます。 ゲンタマイシンがリボソームのはたらきをブロックすると、細菌は必要なタンパク質を合成できなくなってしまいます。 すると細菌が生きるために必要なタンパク質の合成も行えなくなってしまうため、細菌は死んでしまうのです。 例えば細菌の細胞の壁の原料もタンパク質ですから、リボソームのはたらきが邪魔されると、細菌は自分の細胞の形状を保てなくなります。 このような作用によってゲンタマイシンは次のような菌に殺菌作用を示します。 グラム陰性桿菌は、• 大腸菌• クレブシエラ属• エンテロバクター属• プロテウス属• セラチア• モルガネラ・モルガニー• プロビデンシア属• 緑膿菌 などが挙げられます。 ただしゲンタマイシンは嫌気性菌には効果がないことが多いため、• バクテロイデス属(グラム陰性桿菌) には効きません。 具体的には、• 黄色ブドウ球菌 への効果は比較的しっかりしています。 実際、皮膚の細菌感染症の多くは、表皮ブドウ球菌などのグラム陽性球菌であるため、このような菌に対して効果を示すゲンタマイシンは、皮膚感染症によく用いられているのです。 ただし、• レンサ球菌 はゲンタマイシンが効かない事も多いため、注意が必要です。 例えば、「伝染性膿痂疹(とびひ)」はブドウ球菌やレンサ球菌が原因となりますが、ゲンタマイシンが効かないレンサ球菌の可能性もありますから、ゲンタマイシン以外の抗菌薬を選択するのも手でしょう。 スポンサーリンク 4.ゲンタマイシン軟膏の副作用 ゲンタマイシン軟膏の副作用にはどのようなものがあるのでしょうか。 また副作用はどのくらい多いのでしょうか。 ゲンタマイシンはジェネリック医薬品である事もあり、副作用発生率の詳しい調査は行われていません。 しかし全体的に見れば外用剤であるゲンタマイシンの安全性は高く、副作用は少ないと言って良いでしょう。 生じる副作用もほとんどが軽度のもので、• かゆみ• 水疱、湿疹 などです。 いずれも重篤となることは少なく、多くはゲンタマイシンの使用を中止すれば自然と改善していきます。 また注意すべき副作用としては、• 腎障害• 難聴 があります。 ゲンタマイシンをはじめとしたアミノグリコシド系は内耳や腎臓といった臓器に負担をかけることのあるお薬ですので、長期間・高用量のゲンタマイシンが体内に入ってしまうとこのような副作用が生じる事があります。 これは主に注射剤のアミノグリコシド系で注意すべきもので、外用剤のゲンタマイシンで生じることは極めて稀です。 実際、角質が破壊されていない皮膚にゲンタマイシンを塗っても、ゲンタマイシンはほとんど体内に吸収されない事が確認されていますので、ゲンタマイシンが内耳や腎臓を傷めるという可能性はかなり低いと考えられます。 しかし皮膚の角質バリアが破壊されているような状態(皮膚に潰瘍や皮膚炎などがある場合)では、ゲンタマイシンは体内に多少吸収される事が確認されています。 重症熱傷例にゲンタマイシンの先発品である「ゲンタシン軟膏」を3日間塗布した研究においては、尿からゲンタマイシンが検出されており、ここから体内に吸収されている事が分かります。 また同じくゲンタマイシンの先発品である「ゲンタシン軟膏」を皮膚に塗布したところ、排泄率は0. 4~5. 2%と報告されており、ここからもある程度は体内に吸収されているという事が言えます。 5.ゲンタマイシン軟膏の用法・用量と剤形 ゲンタマイシンの外用剤には、 ゲンタマイシン軟膏(0. ゲンタマイシンの使い方は、 1日1~数回患部に塗布するか、あるいはガーゼなどにのばしたものを患部に貼付する。 と書かれています。 実際は皮膚の状態や場所によって回数や量は異なるため、主治医の指示に従いましょう。 また抗菌薬は、大量・長期間使っていると耐性菌を出現させてしまうリスクになります。 そのためゲンタマイシンをはじめとした抗菌薬は必要な期間のみしっかりと使い、漫然と長期間使い続けないように注意が必要です。 6.ゲンタマイシン軟膏の使用期限はどれくらい? ゲンタマイシンの使用期限って、どのくらいの長さなのでしょうか。 「家に数年前に処方してもらった外用剤があるんだけど、これってまだ使えますか?」 このような質問は患者さんから時々頂きます。 これは保存状態によっても異なってきますので一概に答えることはできませんが、適正な条件で保存されていたという前提(室温保存)だと、「3年」が使用期限となります。 7.ゲンタマイシン軟膏が向いている人は? 以上から考えて、ゲンタマイシンが向いている人はどんな人なのかを考えてみましょう。 ゲンタマイシン軟膏の特徴をおさらいすると、 ・アミノグリコシド系の抗菌薬(細菌をやっつけるお薬)である ・グラム陰性桿菌に強い効果を示し、グラム陽性球菌にも穏やかに効く ・古くから使われており、耐性菌(ゲンタマイシンが効かない菌)も多くなってきる ・長期・大量使用による副作用の難聴・腎障害に注意 ・ジェネリック医薬品であり薬価が安い というものでした。 ゲンタマイシンは細菌をやっつけるお薬になりますので、細菌感染している皮膚や細菌感染が強く疑われる皮膚に塗るお薬になります。 メリットとしては1970年から使われており使用実績が多いお薬だという点があります。 多くのデータがあるため、安心して使う事が出来る外用抗生剤です。 使い慣れている先生も多いため処方される事も多いお薬ですが、近年では耐性菌も多くなっているため、漫然と長期間使うべきではないでしょう。 皮膚の感染症の多くはグラム陽性球菌ですが、ゲンタマイシンがもっとも得意とするのはグラム陰性桿菌です。 つまり、皮膚感染症はゲンタマイシンはある程度の効果は期待できるものの、本領が発揮できないこともあります。 そのため、ある程度の期間使用しても効果が得られない場合はゲンタマイシンが効かない菌であるか、ゲンタマイシンに耐性を持った菌の可能性もありますので、ゲンタマイシン以外の抗菌薬に変更する必要があります。 またゲンタマイシンはジェネリック医薬品であり、薬価が安い点もメリットになります。 薬価は先発品の「ゲンタシン軟膏」と比較すると約6割程度となっており、経済的負担が少なく済みます。 カテゴリー• 247•

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